ご成婚金貨について

記念硬貨は世界各国にて、その国の国事が行われると共にその記念と発行されていることが殆どです。日本でも海外と同じように記念硬貨が発行されています。日本の記念硬貨として金貨が初めて発行されたのは昭和61年の昭和天皇御在位60年記念金貨です。

この金貨発行までは銀貨・白銅貨が記念硬貨の主なもので額面は千円台まででした。それゆえに天皇御在位60年金貨の10万円金貨は素材にしても、額面においても画期的な記念硬貨の発行だったと思われます。また、この記念金貨の発行から、それを機に皇室の行事に関する記念硬貨が発行され続けております。その一例が、御在位記念や御即位記念金貨、ご成婚金貨の発行です。

ご成婚金貨 表面

ご成婚金貨のデザインと質量

ここでご紹介するご成婚金貨は、価値の高い金貨として知られ、また、その外観の美しさからも人気の高い記念金貨のひとつです。1993年(平成5年) 9月9日に皇太子徳仁殿下と雅子様の御成婚を記念して発行された純金製の金貨です。

金貨だけでなく、金貨、銀貨、白銅貨、3点セットと、銀貨、白銅貨、2点セットも発売されました。ご成婚金貨の額面は5万円となっています。素材は純金、その質量は18グラムです。金貨表面のデザインは鶴と波、金貨裏面のデザインは菊と皇太子殿下を表す梓です。

ご成婚金貨の販売形状

殆どのご成婚金貨は日本造幣局とホログラム印刷されたブリスターパック入りで発売されています。これは偽造金貨を防ぐためのものですが、それと同時に、ご成婚金貨をある程度のキズなどから防ぐこともでき、保管にも役立ちます。

プルーフ金貨の場合は更に指紋などが着き易いのでケースなどから出して、気軽にお手を触れると場合によっては多少の価値を損なうおそれがあります。ご成婚金貨など、金貨は貴金属である純金製ですので取扱いに注意したいものです。

ご成婚金貨セット