地方自治法が施行されてから60周年を記念した硬貨
鹿児島県の記念硬貨のデザインは、どちらも県を代表する風光明媚な山です。縄文杉で知られる屋久島は、実は島のほぼ全域が1,000mから1,900 mクラスの山地であり中央部の宮之浦岳は九州地方の最高峰でもあります。しかし、別名を「八重岳」とも呼ばれる屋久島は、中央部にある山を海岸から見ることは叶いません。その中央にある山のなかで唯一、永田岳だけは海岸からも臨むことができます。
また、屋久島は古くからの山岳信仰の対象でもあります。春と秋の彼岸の時期には、島内にある7つの峰を回り、その土産としてシャクナゲの花を持ち帰るという風習がありました。現在では、自然保護の観点からシャクナゲを持ち帰ることは廃れていますが、信仰自体は続いています。
もうひとつ、鹿児島の山といえば忘れてはならないのが桜島でしょう。鹿児島湾に浮かぶ桜島は現在でも活発な活動を続ける火山であり、常時観測が続けられています。そのような火山とともに生きる桜島周辺の自治体では、噴火をはじめとした災害に対する万全の備えが取られています。もちろん、災害への備えだけではなく、火山の恵みを利用した農業や観光なども活発です。桜島の存在があるからこそ、鹿児島県民の生活があるといっても過言ではないでしょう。
地方自治法施行60周年記念貨幣(鹿児島県) 1000円銀貨幣
ふつう、スギの寿命は長くとも500年程度とされています。しかし、世界でも屈指の多雨地帯であること、島全体が栄養価の少ない花崗岩でできていることなどから、屋久島のスギは腐りにくく樹齢が1,000年以上という木は決して珍しくありません。
そのなかでも縄文杉と呼ばれる屋久島のシンボルとなったスギは、推定樹齢が3,000年以上、高さ30m幹回りの大きさは16.4mという巨木です。自然保護の観点から、近くに立ち寄ることはできませんが、悠久の歴史の重みが加わった迫力は遠くからでも十分に感じられます。
発行年 | 平成25 |
図柄(表) | 縄文杉と永田岳とヤクシマシャクナゲ |
図柄(裏) | 雪月花 |
素材 | 銀 |
品位 | 純銀 |
量目 | 31.1グラム |
直径 | 40mm |
地方自治法施行60周年記念貨幣(鹿児島県) 1000円銀貨幣買取価格
地方自治法施行60周年記念貨幣(鹿児島県) 500円バイカラー・クラッド貨幣
桜島は鹿児島県の錦江湾北部に位置する標高1,117mの活火山です。かつては名前のとおりの島でしたが、大正時代の大規模な噴火により東側の大隅半島とつながる陸繋島となっています。海の上にそびえる山体は日本でも桜島が唯一であり、鹿児島を代表する観光地となっています。
しかし、桜島は有史以来、何度も噴火を繰り返しており、現在でも気象庁による観測が常時続けられている火山でもあります。その被害を後世に伝えていく取り組みや遺構の保存も盛んに行われており、島内にある火山灰で埋まってしまった黒神埋没鳥居はその代表です。
発行年 | 平成25 |
図柄(表) | 桜島 |
図柄(裏) | 古銭のイメージ |
素材 | ニッケル黄銅、白銅及び銅 |
品位(千分中) | 銅750、亜鉛125、ニッケル125 |
量目 | 7.1グラム |
直径 | 26.5mm |