金杯の価格や相場を知ろう!高く売るための秘訣は?24KGPも売れる?

金でできた製品と言うと、アクセサリーやIT機器などを想像しがちです。しかし、金は古くから財力の象徴でもあったため、多くの権力者たちは日常使いする品物にも金を使ってきました。そのなかの1つに金製のカップ、いわゆる金杯(きんぱい)が存在します。眩い輝きを放つ金杯が1つあるだけでも、食卓は全く印象が異なってくることでしょう。この記事では、そんな金杯の買取について解説していきます。
なお、陸上や競馬などの金製の優勝杯も一般的に金杯と呼ばれますが、本記事では日常的に使われるカップのみに焦点を当てて買取に関する解説を行います。
金杯の買取価格の仕組みとは?
金杯を買取業者に持っていくと、まずは査定からはじまります。金の純度や杯の大きさのほか、杯を作成したブランドやデザインなども買取価格を決めるポイントです。それ以外にも保存状態の良し悪しも見られて、最終的な買取価格が判断されます。
価格に影響を与えるポイント
金杯の買取価格に最も影響を与えるのは、やはり使用されている金の純度と量です。単純に純度が高いもの、使用している量が多いものほど高値で買い取ってもらえます。それ以外にもブランド的な価値や、杯に施されたデザインなども買取価格に加味されます。
また、金杯のなかには、骨董品としての価値を認められるものも少なくありません。金杯は歴史上数多くつくられていますが、現代まで残っているものは貴重です。歴史的価値が加味された結果、数千万円という値がついた金杯も存在します。
純度別の相場に関する知識
金は、俗に「安全資産」と呼ばれます。金はそれそのものが価値のある品物であり、ある程度の希少価値が保証されていることから、その価値がゼロになることはまず考えられません。有事のときには安定した値動きをする金を買う動きが盛んになります。特に、昨今は世界情勢が不安なこともあり、金の相場は純度を問わず上昇傾向です。
ただ当然のことですが、純度が高い金ほど買取価格は高くなります。日本では金の純度を24分率で表すことが一般的です。24K、もしくは24金と呼ばれるものが純金であり、それから数字が下がるごとに徐々に純度が下がっていきます。同じ重さで比べると、24Kと10Kでは価格に2倍以上もの差があります。
24KGPと純金の違い
金は数ある金属のなかでも重い部類に入る金属です。そのため、杯のような日常的に使われる品物を金製にすると、あまりにも重く単純に「使いづらい」ということが少なくありません。このようなことから、金杯の多くは金メッキであることが一般的です。
金杯にはよく「24KGP」と刻印されています。「24K」は「純金」を表し、「GP」は「金メッキ」であることを示します。つまり、「24KGP」は「純金でメッキを施した」という意味です。純金を使っているため誤解されがちですが、24KGPはあくまでも金メッキ製品として扱われるため買取価格が下がります。
刻印の種類とその意味
金でできた製品には、どこかに純度を示す刻印がされています。金杯であれば高台裏に刻印されていることが多く、これを見れば使用している金の純度やメッキかどうかが判断可能です。
前述のように、「24K」と刻印があれば、「24」は24分率で表したときの地金の純度、「K」は地金が金であることを示します。また、純度は千分率で表す場合も珍しくありません。この場合は、「999.9」のような4桁の数字が純度、「G」で金(Gold)を表しています。また、純度に関係なく「GP」は金メッキを示す刻印です。
なお、一部の金杯には「純金」と漢字で刻印されているケースも見られます。既定の刻印ではない、もしくは刻印がそもそも存在しない場合は、偽物である可能性が考えられるため、売却前には信頼できる鑑定士に査定を依頼しましょう。
金杯を高額で売るためのコツ
記念品や行事などでもらうことの多い金杯ですが、なかなか使いどころがない上に、置き場所にも困ることから売却を考える人は少なくありません。しかし、単純に売りに出したのでは、安く買い叩かれてしまいます。折角の金杯を少しでも買い取ってもらえるように、以下の事に注意しましょう。
相場を把握する重要性
金杯を高く売るためには、相場の把握が重要です。金製品は使われている金の量によって大まかな買取価格が決定します。単純に金相場が高いときに売れば、その分だけ高値がつきます。自分自身で1gあたりの取引価格から、売りたい金杯のおおよその価格を把握しておき、相場よりも高値をつけてくれた業者に買い取ってもらいましょう。
また、ブランド価値も重要な要素です。金杯にも流行のデザインやブランドというものが存在します。人気ブランドの金杯は業者も再販が見込めるため高く買い取ってくれます。特に、金メッキの金杯は使用している金の量は期待できません。それよりもブランド価値を強調する売り方をしてみましょう。
信頼できる買取業者を選ぶ方法
金杯を買い取ってもらえる場所は、大きく2つあります。1つはリサイクルショップや骨董品の専門店、2つ目は貴金属専門の買取業者です。金杯は金以外の要素、例えばデザインや歴史的な価値、宝石が使用されているというような部分で高値がつくことも珍しくありません。金としての価値よりも、制作したブランドを重視する業者も存在します。
このような金以外の要素を正確に評価してもらうためには、買取業者の実績や信頼が重要です。デザインや宝石類はベテランの鑑定士でも評価に悩む要素であり、業者が「知らなかった」ために安く売ってしまうことも珍しくありません。このような事態を避けるためにも、何社か見積もりを取ってもらうと良いでしょう。
金杯を売る際の注意点
金杯を売る上で最も重要なことは、金メッキか否かを必ず確認しておくことです。金メッキ製品に含まれる金は非常に微量です。貴金属製品としての評価が低いため、金製品を専門に取り扱っている業者だと買取を拒否するケースも珍しくありません。金メッキかどうかの判断は素人には難しい部分もあるため、分からない場合はその点も含めて査定をお願いしましょう。
また、見た目も重要なポイントです。金は科学的にほかの物質と反応しにくいため、日常生活において変色や黒ずみが浮き出ることはほとんど考えられません。しかし、金メッキだと表面の金がはがれて、その下にある地金の金属が酸化して変色するケースは珍しくありません。また、金の純度が低い場合も黒ずみが現れやすくなります。
金杯は酒を注ぐために使われるものです。そのため、変色や黒ずみがあると見た目以上に不衛生な印象を与えてしまいます。買取価格にも大きく影響するため、売却前には黒ずみや変色を落としておきましょう。
最後に、付属品を全て揃えておきましょう。納める箱や金の品位を示す証明書など、金杯を受け取ったときの付属品がそろっている方が買取価格は上がります。また、品位を証明する書類があれば査定のときの手がかりにもなります。特に、納める箱は付属品としての価値以上に、持ち運びのときに傷や使わないときの劣化から金杯を守るという実用的な部分でも重要です。
相場を把握し、K24と24KGPの金杯を売ろう
同じ金杯でも純金製のものと金メッキ製では、その売り方が変わってきます。後者は貴金属買取業者では買取してもらえないことも多くいため、リサイクルショップや骨董品店など、金杯を「道具」として査定する業者に持ち込むと思った以上の金額で買い取ってもらえることも珍しくありません。ブランドやデザインによる相場、そして、金の取引相場と相談しつつ、材質によって持ち込む業者を変え、高値で買い取ってもらえるようにしましょう。
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