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本物?偽物?金の真贋の見分け方を解説

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ここ数年、世界情勢などの影響を受けて金の価格が上昇し、過去最高価格を更新しています。
そのような理由から、自宅にある金製品を見直す人が増えてきました。

金は古来から装飾品や貨幣として使用され、現在でもアクセサリーや投資資産としても人気の製品です。
しかし金製品は人気があるため偽物も出回り、最近は偽物の精度が上がっているため本物と見分けが付かない金製品も登場しています。

自分で購入した貴金属や親から貰った金製品、人から贈られた金製品のアクセサリー。
「本物だとは思うけれども、確信は持てない。もしかしたら偽物かもしれない……。」と心配になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では金が本物か偽物かを知りたい方のために、金の真贋の見分け方を解説します。

1. ネックレスやインゴットにも使われる偽物の金

販売されている金のネックレスなどのアクセサリーや、インゴットに偽物があることはご存知でしょうか。

金製品として販売されている物は純度がほぼ100%の純金、他の金属と混合させた合金、さらに金が表面にだけ張られたコーティング製品があります。

純金は金の純度が99.9%の製品のことで、K24または24金とも呼ばれています。
日本で流通しているネックレスなどに使用されている18金は『金が75%、銀と銅が25%』の合金のことを指します。

これは純金(24金)は柔らかく、変形しやすい性質があるため、アクセサリーなどに加工する際には銀と銅を混ぜることで強度を高めて加工しやすくしているためです。
そのため金と銅が混ざっていても、一般的には偽物ではなく本物の金として扱われます。

ただしコーティング製品は、金属に金メッキ等をコーティングしているだけなので偽物に分類されます。
とくに偽物によく使用されているタングステンはインゴットにも使われていて、金と比重が変わらないため見分けることが困難です。

2. 金を見分ける方法3選

金製品の真贋や純度は、実は素人でも簡単な方法で判別することができます。
いま持っている金製品が本物か偽物か、そして純度は正しいのかなど、確かめるための方法を3つご紹介します。

見分け方① 刻印を確認する

まず金製品に刻まれている刻印を確認してください。
本物の金製品には、金の純度や素材を表す文字やマークが刻印されています。
アルファベットや数字、国旗、ひし型など……さまざまな種類の物があります。

刻印は製品や素材に関する情報を伝えてくれる重要な表示です。
ホールマークと呼ばれる日本の国旗が記されていると、本物である可能性が高いでしょう。

刻印はインゴットには判りやすいように大きく刻まれており、ネックレスなどのアクセサリーには目立たない部分に刻まれています。
『K〇〇』と記されているものが多く、Kはカラット(Karat)の略で金は24分率で表されています。

また、金製品のなかには、『〇〇K』と刻印があるものもあります。
これは『あとK』と呼ばれていて、海外で購入した金製品に刻まれていることが多いです。

ほかにも金の純度を表す際に、1000分率の値で表記される場合もあります。
18金であれば、1000分率の場合『750』と表記され、純金の場合は99.9%以上の純度であることを示す『999』という数値が使われています。

1000分率の表記は日本ではインゴットや地金金貨の刻印として使用されていますが、日本製のアクセサリーでは見かけることはほとんどありません。
主に海外製のアクセサリーでよく使用されています。

特殊な例として、刻印なしの金製品も存在します。
刻印がないから偽物であると断言できないので、この場合、本物の金と見分けることが非常に難しいです。

刻印がない理由のひとつとして、金製品に刻印をしなければならないルールや法律がなかったことが挙げられます。
とくに古い金製品の場合は、刻印がないことが多いです。
もし刻印のない金製品を売却する場合は、その金製品が本物か偽物かの判定が難しいため、買取店によっては売ることを断られたり、同じ品物でも買取価格に差が出たりすることもあります。

偽物であるコーティング製品は、タングステン等の金属の表面に薄い金の膜を特殊な技術で貼り付けて作られています。
外見では普通の金製品とほとんど変わりませんが、金メッキ製品には『GP』や『GEP』というアルファベット表記があるため、刻印を見ればすぐに偽物だとわかります。
『GP』は英語の『Gold Plated』の略で金メッキを意味します。

なかには『GEP』という表記も見られますが、これは『Gold Electro Plated』の略で、こちらは電気分解によって処理を行い、金メッキが施されていることを表しています。
表記は異なりますが、金メッキを施す工程の違いなので、どちらも金メッキと覚えておくと良いでしょう。

しかし金製品の中には金メッキ製品であることを示す『GP』の刻印を省略していたり、14金を18金と刻印するなど、偽りの純度を記載する製品があるので注意してください。
日本製ではあまり見かけることがありませんが、海外で購入した場合はこのような可能性が高いです。

見分け方② 試金石で削る

試金石とは、黒い石英質の鉱石です。
一般的には碁石等で用いられている『那智黒石(なちぐろいし)』のことを指します。

試金石を使用した『試金石法』は、江戸時代から主に金の硬度や純度を調べるために用いられてきました。
機械を使わないで見分ける歴史ある方法です。

まず調べたい金製品を試金石で軽く擦ると金が剥がれてきます。
その上から硝酸を垂らすと、金でない金属の場合溶けたり、変色したりします。

またK14以上であれば硝酸をかけても変色しませんが、K10よりも金の含有率が低いものは、時間が経ってから変色することがあるので注意してください。
硝酸に触れて緑色に変色した場合は鉄、または銅やニッケルです。

もしK14の金の純度を確かめたいのであれば、木などを燃やした灰を金製品にかけ、その上から硝酸をかけると良いでしょう。
金の純度がK14であった場合、灰と硝酸を組み合わせることで色が変わります。
しかし金の純度がK18以上であれば変色することも、反応することもありません。
この方法で細かな純度を確かめることができます。

ほかには純金であるK24ならば、人の爪程度の硬さなので、調べている金が削るうちに硬さを感じるようであれば偽物の可能性が高いです。
ただし、インゴットの偽物の中にはタングステンに銅を施して、そして24金のメッキを重ねる精度の高い偽物も存在します。

持っている金製品が偽物か区別するためでも、せっかくの金製品を試金石で削るのをためらわれる方も多いのではないでしょうか。
そんなときは金製品の傷を見てください。

先程もお話した通り、コーティング製品は薄く伸ばした金を貼り付けているため、少しの衝撃で剥がれたり、傷が付いたりします。
金製品を観察して表面がはがれているだけか、はがれた後に別の金属が見えていないか、意識しつつ見てみましょう。

見分け方③ 磁石による判別

「所有しているインゴットや金のアクセサリーの刻印が見当たらない」
「試金石で削るのは抵抗がある」
「金製品に硝酸をかけることに不安がある」

そんな方には磁石を使って見分ける方法をおすすめします。
磁石に金製品を近づけたときに磁石に反応した場合は、K18等の刻印があったとしても金メッキや金張りなどの偽物の可能性が高いです。
なぜなら、偽物の金製品によく使用されるニッケルやコバルトは磁石に反応する性質を持つからです。
磁石がより強くくっつく場合は、偽物と疑ったほうが良いです。

金製品を磁石に近づけても反応しない場合は、本物の可能性が高いです。
基本的に金は磁石には反応しませんが、古い金製品の場合、銀、銅、錫(すず)などの金属が含まれていることがあります。
これらの3種類の金属は磁石に反応しません。

古い金製品も現在の金製品と同じく、ニッケルやコバルトも使用されています。
そのため古い金製品は、新品に近い金製品よりも磁石による判別が難しいと言えます。

磁石を使用した判別方法はあくまでも簡易に金製品に傷をつけずに判別できる方法です。
手軽に判別できる一方で、磁石に反応するかしないかだけで金製品の真贋を100%見分けられることはできません。

ほかにも手軽に確かめる方法として金製品の表面の色味で本物と偽物を見分ける方法もあります。
金は純度が高いほど表面がオレンジ色に近い濃い目のイエローになり、一方で純度が下がると明るいイエローになるのが特徴です。
ところが金メッキなどのコーティング製品はイエローの色味が薄く、表面が眩しいような明るいイエローです。

これは見比べてみないとわかりにくいかもしれませんね。
本物の金製品が手元にあるなら、本物と色味を比較してみましょう。

3. 18金刻印入り?高度な金メッキの存在

金製品の偽物の可能性が高いと考えられる要素は大きく分けると3種類あります。

まず『K18』の刻印が刻まれているけれども、中身は金メッキ製品というパターンです。
一般的には、金メッキ製品には『K18GP』の刻印が刻まれていますが、なかには金メッキ製品でも『K18』と刻まれている製品が存在します。
『K18』の刻印があっても、見分けなくてはいけないので、本物か偽物か専門家であっても判別が付きにくいです。

次に部分的に金以外の素材を使用しているケースです。
これはとくにK18のアクセサリーでよく見られる方法です。

とくに多いのがネックレスの留め金やチェーンを繋ぐ小さな部分で、これらの部分に違う素材を使用しているケースです。
18金を示す『K18』の刻印があっても、実際に金が使われている量が、刻印よりも少なく、部分的に違う素材が使用されているため実際の価値より下がります。
物によっては18金と刻印されていても、18金以下の量しか使われていないこともあります。

そして最後に金の純度を詐称する方法です。
実際はK10しかないのに、メッキなど関係なくK18の刻印が施されているという純度を偽っているケースです。

金製品を売買する際は純度により価格が異なります。
純度が低い金製品であれば、たとえK18と刻印されていても、K10の価値にしかなりません。
純度が高いほど高額であるため、保有している金製品が純度の低い偽物と後で気が付いた場合、損失も大きくなります。
純度と刻印が異なる金製品は海外製品に多く、なかでも『あとK』の古い海外製品、とくに東南アジア地域の製品は注意深く確認した方が良いでしょう。

4. 本物を見分けるなら信頼できるプロへ

本記事では金製品の本物と偽物の見分け方についてご紹介しました。
紹介した本物の金の見分け方は、あくまでも素人でもできる簡易的な方法です。
金について詳しくなくても、本物の金製品の調べ方を把握しておくことで、偽物の購入を防ぎ、被害を抑えることができます。

一方で金製品の偽物の精度は年々向上しており、タングステン等を使用して金メッキ加工を施し、しっかり調べないと本物と見間違えるような製品も存在します。
そのため買取店のプロであっても、見ただけで正しく判別することは時代の流れとともに難しくなっています。

しかし買取店では精密な比重計や蛍光X線分析装置などの機械を保有しています。
刻印だけでなく、それらの機械を用いて、より正確な純度や真贋を短時間で調べることができます。
いま持っているインゴットや金製品がご紹介した方法でははっきりと判別できなかった場合や、正確な方法で確かな純度を知りたいときは、買取店等や専門家に相談することをおすすめします。

買取店のプロは経験と知識、金に関するノウハウを持っているので、買取店によっては無料で査定してくれることもあります。
保有している金製品の価格が気になる方は、利用や相談をしてみてください。

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