貴金属投資でプラチナコインを購入?プラチナを選ぶ理由に迫る
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プラチナ投資とひとことで言ってもいくつか種類があり、それぞれの特徴を知っておくことで利益を多く出せる資産運用が可能になります。
本記事ではプラチナの現物投資のひとつであるプラチナコインをメインに詳しく解説します。
「プラチナコインについて詳しく知りたい」
「プラチナ投資と金投資の違いを知りたい」
貴金属投資でプラチナを選びたい人はぜひ一読ください。
1. プラチナ投資とは? 金投資との違い
プラチナ投資とは、貴金属であるプラチナを投資対象とした投資手法です。
ここではプラチナ投資の特徴や投資方法を解説します。
貴金属投資においてメジャーといえるものはやはり金投資でしょう。
しかしプラチナ投資は金投資にない特性があり、その特性が投資の利益に影響をもたらす場合もあるのです。
金とプラチナの大きな違いは以下の3つです。
(1) 希少性
(2) 主要産出国
(3) 値動き
ではそれぞれについてくわしく見てみましょう。
(1) 希少性
希少性という面においては、金と比較してプラチナの方が希少な貴金属だといえるでしょう。
2022年の全世界の金の産出量が3,100トンに対し、プラチナの産出量は全世界で172トンでした。
プラチナは金の約5%程度の量しか産出されない貴金属なのです。
もちろん市場に出回る数量も圧倒的に金が多いため、市場にあまり出回らないプラチナはその希少性から価値が高くなります。
しかし希少性があるから価値が高くなるとは限りません。
実際の価格を2023年12月のデータと元に見てみましょう。
プラチナが1g/4,443円、金が1g/9,486円となっており、2倍以上の価格差が開いています。
この逆転現象はプラチナの供給過多が原因です。
なぜ希少性に対して価値に差がでるのか。
ここでは特性を解説しているので、逆転現象の詳細は『2.プラチナの価格変動』にて後述します。
金よりも価値が低いプラチナですが、それでも銀よりは価格は高いです。
今後の可能性として、非常に短い期間に金よりもプラチナの価格が上回ることがあるかもしれません。
しかし希少性だけでプラチナ投資を選んでも大きな利益を出すことは難しいです。
(2) 主要産出国
希少性とも関連しますが、プラチナと金には主要な産出国にも大きな違いがあります。
プラチナの主要産出国は南アフリカ共和国で世界の産出量の約70%を占めています。
それに対して、金の主要産出国は中国、オーストラリア、ロシアの3か国です。
それぞれシェアの約10%を占めています。
プラチナは南アフリカ共和国がほとんどの産出量を担っており、同国の社会情勢の影響を良くも悪くも強く受けがちです。
一方で金は主要産出国が分散されているため、ひとつの国で供給がストップするできごとが起きたとしても、ほかの産出国からまかなえます。
ただでさえ産出量が少ないプラチナは、限られた産出国の経済事情などでさらに市場に出回る量が少なくなってしまうわけです。
ちなみに日本で金の産出量は年間約6トンです。
なおプラチナに関してはほとんど産出されていません。
産出国が限定されていることでリスク分散ができない不安定さは、プラチナの価値を下げることにつながりました。
(3) 値動き
値動きもプラチナと金で違いがあります。
プラチナは株式と似た値動きをすると言われています。
なぜならプラチナの需要は自動車製造などの製造産業からの需要がメインだからです。
プラチナは宝飾品類にしか使われないイメージがあるかと思いますが、2022年のプラチナのシェアは製造業用が78%、宝飾用が18%、投資用が4%です。
製造産業からの需要が80%近く占めていることから、プラチナの価格は製造産業の業績状態によって決まるともいえます。
製造産業が活性化するとプラチナの需要が高まり、業績が悪化すると需要も減ります。
プラチナの需要が多い自動車産業は、製造産業の中でも市場規模が大きく、日本だけでなく世界でもトップ10に入るほどです。
市場規模が大きければそれだけ需要があり価格も高くなりますが、需要がなくなった際の価格の急激な減りは、プラチナ投資の不安な要素ともいえます。
一方、貴金属としての金はどうでしょうか。
金は『有事の金』という別称からもわかるように、世界経済にとってネガティブな状況でこそ価値が高まるという性質をもっています。
株価が暴落するような局面においても、金のような実物資産は価値がゼロになることはありません。
経済に対して悲観的な状況のときにこそ、金はその特性から投資家からの人気が集まります。
2. プラチナの価格の理由とこれからの価値
前述からもプラチナの価格に波があることがわかりました。
金との違いは需要を高めるはずなのに、金よりも価格が低いのはなぜでしょう。
その理由のひとつに『プラチナの共有過多』が挙げられます。
プラチナの需要シェアの大半は自動車製造なのですが、その用途はディーゼル車の浄化触媒(有害物質を取り除く装置)となっています。
しかし浄化触媒の製造コストが高く、大手自動車メーカーはディーゼル社製造から撤退を続々と表明。
自動車製造からの需要が大幅に減少しました。
こういった状況がプラチナの著しい価値の低下を招き、金の価値と逆転する結果となりました。
■ これからのプラチナの価格を予想
金との比較では、プラチナはかたよった需要が大きな変動を生むことを解説しました。
金に比べると安定感がないとわかった今、プラチナ投資は利益が出しづらいと思われても仕方ありません。
しかしプラチナは長期的にみると価値が高い貴金属であると予想できるのです。
プラチナの供給過多が続く現状においては、プラチナの価格が大きく上がる可能性は低いでしょう。
したがって金との価値の逆転現象は今後しばらく続くものだと考えられます。
しかしプラチナの価格が大きく上がることはなくても、長期的には価値が高くなっていく傾向にはあります。
1995年はプラチナの平均価格は1g/1,343円でしたが、2023年12月時点の平均価格は1g/4,443円でした。
28年間で3倍の価格になっています。
このようにプラチナは値動きが読みづらい一方、一発逆転のような運用で多くの利益を出せます。
1~2年などの短期では価値は上がりづらいですが、長期投資のひとつとして運用する価値はあるといえます。
3. 自分に合ったプラチナコインを選ぶ
プラチナの人気の投資方法のひとつにプラチナコインへの投資があげられます。
コインの価値もまた、プラチナの価格に影響を受けてしまいます。
しかしインゴットには無いさまざまなデザインはコイン投資の醍醐味なので、投資だけではなくコレクションして楽しむこともできるのです。
貴金属投資としてのプラチナの価値や、価値に基づく理由を見てきましたが、ここではプラチナコインについてくわしく解説していきます。
■ 投資用のプラチナコイン
プラチナ投資において、インゴットであれば種類はひとつしかありませんが、コインはデザインや重さにより種類が分かれています。
いくつかあるプラチナ投資の中からおすすめのプラチナコインを3つご紹介します。
プラチナウィーンコインハーモニー
オーストラリア造幣局によって、2016年に発行されたプラチナコインの一種です。
表面にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の拠点である「楽友協会」に鎮座しているパイプオルガンがデザインされています。
裏面にはバイオリンやホルンといったさまざまな管弦楽器が彫られており、音楽への深い愛情が感じられる逸品です。
99.95%の純度の高いプラチナでつくられていますが、選べる大きさは1オンスのもののみとなります。
プラチナ投資と音楽に興味がある方にはおすすめのコインです。
プラチナイーグルコイン
プラチナイーグルコインはアメリカで発行されたコインです。
プラチナコインのなかでもかなりの人気で、投資家と同じかそれ以上にコレクターからの需要のあるコインといえます。
表面にはアメリカを象徴する自由の女神、裏面にはアメリカの国鳥であるハクトウワシが彫られています。
99.95%の純度の高いプラチナでつくられており、種類は1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスから選べます。
プラチナメイプルリーフコイン
プラチナメイプルリーフコインはカナダの王室造幣局で発行されたコインです。
表面に英国女王陛下であるエリザベス女王2世の横顔、裏面にはカナダの国旗にも描かれているメイプルリーフ(楓の葉)があしらわれています。
99.95%の純度のプラチナでつくられており、プラチナイーグルコイン同様に、1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスから選べます。
素材や大きさなど解説しましたが、やはりコインは実際に目で見たほうがより魅力が伝わります。
名前を本やインターネットで調べてみることで、プラチナコインへの興味がわいてくるかもしれませんね。
しかしプラチナコインを欲しい時にすぐ購入できない点は注意してください。
本記事を見て購入を検討しても、目当てのプラチナコインがないなんてこともありえます。
需給状態によっては、売り切れ状態が続くこともあるので、プラチナコインを購入する際は複数の店舗の在庫状況をチェックしておきましょう。
■ ネックレスとコインが合体?プラチナのコイントップ
プラチナの需要を説明する際に、プラチナは宝飾用の需要も高いとお伝えしました。
本項目で取り上げるコイントップは、プラチナを宝石のように加工するのではなく、コインのデザイン性をそのままアクセサリーに活かした商品です。
アクセサリーの側面が強いため、投資用とはいえませんが、人気のコインであれば高く売ることもできます。
またあえて投資用のコインをアクセサリーに加工する人もいます。
アクセサリーとしてつけるもよし、コレクションとして飾るもよし。
個人の趣向に合ったデザインを楽しめるのがコイントップの魅力です。
またプラチナコインに限らず金貨やコインバー(コイン型の金塊)もコイントップとして販売されているものもあります。
気になる方はアクセサリーの販売店のホームページをのぞいてみてください。
4. プラチナ投資とプラチナコイン
プラチナは金よりも強度が高く、傷や変色しにくい貴金属です。
投資としても、アクセサリーとしても、傷がつきやすいと繊細な扱いが求められます。
強度が高いならそういった心配をせずに心置きなく身に着けられますね。
けれども少しでも高い価値で売りたいなら、強度は関係なく慎重に保管し取り扱うべきです。
大きな価値を出したいのか、アクセサリーとして楽しみたいのか、コインを買う前に自分の考えをまとめておきましょう。
またジュエリー業界ではプラチナと同じ輝きを出すために複数の貴金属を混ぜ合わせた、『ホワイトゴールド』と呼ばれる金属があります。
金の輝きを活かしながらも、強度が高く純金よりも手ごろに買えるため、プラチナのアクセサリーの購入と迷った人に選ばれています。
しかしホワイトゴールドは投資用の金属でないため、アクセサリーとしてしか楽しめません。
多少高値ですが、アクセサリーとしても投資としても使えるプラチナコインのほうが、結果的には将来の資産を増やすことにもなります。
投資として使用するにあたり、プラチナの特徴はしっかり把握しておきましょう。
・2023年では供給過多で値下がり気味
・産出国が南アフリカ共和国にかたよっている
・株式と同じ値動きで、価格が安定することが少ない
これらの特徴をふまえると、実は金投資と組み合わせることでリスク分散の効果も期待できます。
金とプラチナ両方の価格が上がることで、ひとつの貴金属に投資するより多くの利益が得られるのです。
当記事を参考に自分のリスク許容度に合ったポートフォリオをつくってみましょう。