鑑定士ブログの一覧
- 海外金貨 – 稀少金貨とは ①
こちらのブログでは、最近ちょっと気になる金貨の話題を不定期に掲載しています。こちらの記事は1,2がございます。
海外金貨 - 稀少金貨とは 1
海外の稀少な金貨については、日本ではあまり知られていないと思います。 欧米の資産家が、10年、20年、30年、 何世代に渡り資産運用の為に受け継いできた一種の資産運用手段です。 この稀少金貨(稀少コイン)市場には、銅貨、銀貨等100種類以上があります。特に注目すべきなのは20ドル金貨です。 その理由は、誰でもその稀少性を理解しやすいからです。
20ドル金貨は、今から100年以上も前に、市場に出され、しかも最も額面が高い通貨でした。 この20ドル金貨1枚が1ヶ月の給料という事もあった時代ですので、全くの無傷で発行されたままの状態で残しておくという事は滅多にできません。
そして、この20ドル金貨の稀少性を高める事態が1933年に起りました。 ルーズベルト大統領が、米国民の金貨の保有を禁止し、全金貨の回収を命じたのです。 この回収命令を"グレイト・リコール"と呼び、特に1929年~1932年の間に発行された20ドル金貨はほぼ全て回収されるか未発行のまま溶解されてしまい、現在市場にはそれぞれ100枚程しかその存在が確認されていません。このため稀少性が高まりました。
また何故、米国人が稀少コイン投資にこだわるのか。 米国は、建国まだ200年余りの非常に若い国です。 日本は和同開珎(708年頃)から、既に1300年ほどの通貨の歴史を持っており、 しかも手にする事が出来ます。日本文化は平安時代の巻物から、江戸時代の浮世絵等 1000年を越えるアートの世界ももっています。
しかしながら、米国はまだ、僅か200年の歴史しかないのです。 この若い国が、今では世界経済の中心になり、世界の富をほぼ一手に握るまでになってきました。 人間が生活に余裕が出来れば、必ず芸術品を集めはじめるのは、ローマ時代からのならわしです、米国人も身近にある米国の芸術を探しはじめたのです。
ところが、身近にある美術品といっても、建国以来200年の国にはありません。 そこで、ヨーロッパから移住してきて、事業活動を行い、富を手にした商人が、ヨーロッパで盛んに行われていました稀少コイン収集をアメリカのアート収集として、そして資産運用の一環として、購入し始めました。
米国でもっとも古いコインオークションは、今から120年に行われました。 米国人によってデザインされ、米国人の手によって鋳造されたコインが資産家にとっては、格好の美術品になったのです。 この流れが、その後ずっと受け継がれ、今の稀少金貨(稀少コイン)市場を形成しています。 そして、今では100万ドルを越える稀少コインが数多く出てきています。【米国金貨の種類】
米国貨幣には、1ドル、2.5ドル、3ドル、5ドル、10ドル、20ドル、50ドルという額面がありますが、最も頻繁に取引されている20ドル金貨は、世界の投資家が主に投資用・収集用として、100年以上も前から選ばれている代表的な稀少金貨です。希少金貨で特に有名な金貨は次の3つです。
$20 St.Gaudens金貨
$20 Liberty金貨
$50 Pan-Pac金貨
20ドル金貨は、米国内及びヨーロッパとの商業取引のために実際に使われていた米国最大の金貨です。(純金の含有だけでも、ほぼ1オンスあります) この中で50ドル金貨は1915年のパナマ万博記念として鋳造されたものであり、一般には流通していません。他の額面の金貨も稀少性はありますが、やはり最大の大きさを誇る20ドル金貨は見た人の視線を集め、持ってみたいと思わせる魅力があるようです。
米国人が開拓時代から使用してきた金貨の中で最も大きく、かつ親しみやすい金貨が20ドル金貨なのです。
「海外金貨 - 稀少金貨とは 2」に続く - 沈没船に眠る金貨回収へ、宝探しの夢実現か-推定88億円
気になる金貨の話題を掲載しています。
沈没船に眠る金貨回収へ、宝探しの夢実現か-推定88億円
更新日時: 2014/04/28 13:10 JST
4月25日(ブルームバーグ):トレジャーハンターのボブ・エバンス氏は人生の半分を、米サウスカロライナ州の沖合で南北戦争前の19世紀に沈没し深海の暗闇に眠る蒸気船「SSセントラル・アメリカ号」を夢見て過ごしている。そして、23年ぶりにこの沈没船の元へと向かった。
エバンス氏(60)は、米深海探査会社オデッセイ・マリン・エクスプロレーション と共に沈没船に向けて出発した。船は1857年に乗客・乗員425人、それに金を乗せたまま沈んだ。金の量は分かっていない。船は大西洋の水深1マイル(約1610メートル)以上の場所に横たわっている。1989-91年の回収作業で2トンを超える金が引き揚げられたが、オデッセイは依然として8600万ドル(約87億8000万円)相当の金が沈んでいる可能性があるとみている。
「これは米国史上最も大きな失われた財宝だ」。前回の調査で首席科学者を務めたエバンス氏は出航前の電話インタビューでこう語った。
金価格は昨年、急落したが、前回の回収作業が実施された90年代初めと比較すると3倍以上の水準となっている。前回の回収作業は財宝の所有権をめぐる法廷闘争によって中止されていた。沈没船から発見された希少な金貨は、金の重量を大幅に上回る価格で売却されている。
オデッセイにとって、沈没船からの財宝の引き揚げは利益を上げるチャンスだ。同社は昨年10-12月(第4四半期)に最高益を上げ、過去の複数のプロジェクトで数トンの財宝を回収しているが、回収できなかったプロジェクトもあり、過去8年間、通期利益 を上げていない。
【ダブルイーグル金貨】
レーク・ストリート・キャピタル・マーケッツのアナリスト、マーク・アルジェント氏(ミネアポリス在勤)は電話インタビューでオデッセイについて、「特殊な業界の非常に特殊な企業だ」と指摘。「バイオ企業に似ている。全てのバイオ企業が全ての薬品を承認されるわけではない」と述べた。
ヘッジファンドのメゾン・キャピタル・パートナーズのライアン・モリス氏は、オデッセイが容易に回収可能な金を発見できる可能性は低いと指摘する。
オデッセイは、裁判所が任命した専門家の話として沈没地点に残されている金の量を推計し、この金貨は19世紀の米国製金貨「ダブルイーグル」とみている。
オデッセイのマーク・ゴードン社長は先月の電子メールで「当社の調査部門と、裁判所が任命した専門家はいずれもSSセントラル・アメリカ号には調査の実施費用を保証するのに十分な量の金が残されていると考えている」と述べた。
原題:Sunken Gold Off U.S. Coast Lures Treasure Hunters:Commodities(抜粋)
- 国内金貨の贋物について
こちらのブログでは、ちょっと気になる金貨の話題を不定期に掲載しています。金貨に関する最新の記事ではございません。
国内金貨の偽物について
近代銭は貿易銀と並んで偽物の多いといわれた金貨です。偽物のポイントとしては各コインとも大きさの割に「重量感」があるという点です。
近年は財務省からの放出もあり注目されている銘柄です。昔から台湾・香港製などの贋造品が多いです。■旧十圓金貨 明治4年銘 - 台湾・金製。大きい為か、横から見ると歪みがある。重量15g 本物より1g以上軽い。
■旧五圓金貨 明治7年銘 - 台湾・金製。重量7.6g 本物より軽い。
■旧二圓金貨 明治3年銘 - 台湾・金製。重量3.3g 本物とほぼ同じ。極印のひび割れなど細かい個所もそのまま鋳写されている。
■旧一圓金貨 明治4年銘 - 台湾・金製。重量1.8g 本物よりやや重い。エッジにこすり跡が目立つ。
■新十圓金貨 明治42年銘 - 台湾・金製。重量8.6g 本物よりやや重い。
■新二十圓金貨 明治37年銘 - 金製。重量15.93gで、本物よりやや軽い。表面がざらついている。
■旧五圓金貨 明治7年銘 - 重量5.7gで、本物より大分軽い。鋳造品で出来は悪い。
■旧二十圓金貨 明治3年銘 - 重量31.81g 本物よりやや軽い。デザインが甘く、鍍金のように見える。
■旧一圓金貨 明治4年銘 - プルーフのような輝きがあり、とても精巧に出来ている。
■新十圓金貨 明治32年銘 - 鍍金。重量4.8g 本物より明らかに軽い。面背のデザインが傾斜している。
- 金貨、銀貨、プラチナコイン自動販売機
こちらのブログではちょっと気になる金貨の話題を不定期に掲載しています。こちらの記事は最新ではございませんので、掲載日は内容の時期とは関係ございません。
金貨、銀貨、プラチナコインが購入できる自動販売機
日本発の純金が1gから買える自動販売機が東京に登場したようです。
金貨・銀貨が購入できる自動販売機の特徴
● 紙幣を投入すると、実際にその場で金貨が購入できる。
● 金貨だけでなく、純金バー、純金の製品、銀貨も販売。
● 買い取り保証書付き。
こちらの自動販売機で購入可能な貴金属の種類
金貨
オーストラリア・カンガルー金貨…1/10オンス
カナダ・メイプルリーフ金貨…1/10オンス、
(1/20オンスは、1.55g、1/10オンスは、3.11g、1/4オンスは、7.7gです。)銀貨
オーストラリア・コアラ銀貨…1オンス (15.5g、31.1g)
オーストラリア・かわせみ銀貨…1オンス (31.1g)
中国・パンダ銀貨…1オンス (31.1g)
米国・イーグル銀貨…1オンス (31.1g)純金バー
UBS純金バー 1g UBS純金バー 5g
(以上は、販売予定商品とのことで、在庫状況で追加や収束もあるようです)
保証書について
こちらの自動販売機から販売する金の商品については買い取り保証書がついてくるそうです。
上記に関しての詳しい内容は金貨、自動販売機などのキーワードにてネット検索をお願いします。 - 絵柄も楽しい金貨投資 延べ棒にない魅力とリスク
気になる金貨の話題を掲載しています。
絵柄も楽しい金貨投資 延べ棒にない魅力とリスク消費増税で駆け込み購入も
2014/3/9 7:00
金貨投資が注目を集めている。少額からの投資も可能で国内の売り上げは好調だ。金貨や金地金(じがね)の売買価格には消費税がかかるため、4月の消費増税後には価格に税率引き上げ分が上乗せされる。少しでも売却益を増やそうと、3月末までに買い求める動きも今後増えそうだ。
国内で購入できる金貨はオーストリア造幣局が発行する「ウィーン金貨ハーモニー」や、カナダ王室造幣局の「メイプルリーフ金貨」、オーストラリア・パース造幣局の「カンガルー金貨」がある。純金製で「地金型金貨」とも呼ばれる。流動性が高いうえデザイン性も高い。とくにウィーン金貨には楽器の絵が施され、カンガルー金貨は毎年裏面のデザインが変わる。最少で0.1トロイオンス(約3グラム)硬貨から購入でき「地金の延べ棒より手軽に投資できるため、若年層が買う例も多い」(三菱マテリアル)。
ウィーン金貨の2013年国内販売量は6万6000トロイオンス(約2トン)と前年から19.6%増えた。14年1月も「前年同月比3割増」(国内総代理店の田中貴金属工業)と売れ行きは好調だ。4月の消費増税で金地金の税込み小売価格も上昇し、貴金属地金商は値上がり前の購入を急ぐ消費者が増えるとみている。
金貨の価格は金の国際相場に連動して日々変動する。だが加工費が延べ棒よりも高くなる。販売価格、買い取り価格ともに同じ重さの延べ棒よりも割高に設定される。
ウィーン金貨は3月4日時点の小売価格(税込み)は、1トロイオンス硬貨が15万6739円(1グラム約5039円)。一方で延べ棒は1グラム4666円だった。金貨の売買には手数料は不要だが、地金の金貨では必要となる。おおむね「50グラム未満の少量なら金貨のほうが売買の価格差が小さくなる」傾向がある。
相場の値上がり局面で、より高値で売れる機会を逃したくない消費者には「保有分から1枚ずつ売れる金貨は魅力的」(徳力本店)という。
金の延べ棒とは異なる保有リスクもある。金貨の表面に傷やへこみができると、価値が薄れ、買い取り価格が下がる。田中貴金属工業の場合、傷のある1トロイオンス金貨は無傷のものに比べ、約6820円安くなる(3月4日時点)。
オリンピックの開催時などに発売される「記念金貨」もある。最近はソチ五輪やロンドン五輪で販売された。地金型の金貨より割高感はあるが、販売数量が限られ希少品となる場合もある。
金貨投資も金相場の変動によって利益を得られるとは限らない。地金と同様に売買によって利益が出ると課税の対象となる場合もあるが、収集する楽しさがあるといえる。
- 英連邦クック諸島発行ハローキティ40周年記念金貨発売
こちらでは、ちょっと気になる金貨の話題を不定期に掲載しています。
下記は、海外でも人気のハローキティに関する金貨コレクションの話題です
英連邦クック諸島政府発行 ハローキティ公式記念カラー金貨、銀貨セット
1974年に登場して以来、みんなのハートをつかんで離さないスーパーアイドル、ハローキティ。日本のkawaii文化を代表するキュートな親善大使として、世界中の人々に愛と幸せを伝え続けています。ハローキティ40周年をお祝いする特別な記念アイテムが英連邦クック諸島から発行されたそうです。正真正銘の記念金貨と銀貨SAKURAハローキティです。世界中のハローキティファンやコレクターがうらやむ、限定記念コインです。
ハローキティ40周年記念公式記念カラー金貨・銀貨は、2014年7月中旬に先行予約されたかたのお手元に届くようです。
因みに、販売価格は下記の様にありました。SAKURA ハローキティ
上記記事の詳しい内容に関しましてはサイト検索にてお願いいたします。
公式記念カラー金貨セット・銀貨セット
【金貨セット】 199,800円(+消費税)
【銀貨セット】 29,800円(+消費税)