1999年から2001年に発行された自由の女神「マリアンヌ」がモチーフのコインも人気コインです
■655.957フラン金貨
- 買い取り参考価格 300,000円
- 発行国:フランス
- 発行年:1999年
- 重さ:31.1g(1オンス)
- 直径:37mm
- 金品位:99.99%
- 発行枚数:2000枚
- 鑑定機関:NGC
- 鑑定結果:プルーフ PF69 ULTRA CAMEO
こちらは、1999年1月1日、EU加盟国の内の11カ国がユーロの導入を正式開始した記念に発行された金貨です。
表面にはフランスの自由の女神「マリアンヌ」の顔、反対側にはフランスの代表的コイン6種類と、その周囲には1ユーロに対し各国の通貨に換算した額の数字が確認できます。
フランスについては、100ユーロ=655.957フランス・フランとなっています。
同様系統のデザインで、額面が65.5957フラン=10ユーロの1/4オンス金貨や6.55957フラン=1ユーロの銀貨も発行されていますので、大型金貨である為、100ユーロ換算の額面であると見受けられます。
裏面の「RF」の文字は、フランス共和国のフランス語表記「République Française」の頭文字です。
マリアンヌの顔の周囲には、星と国旗とユーロ記号が配置されていますが、各々全て導入国の数と同じく11個あります。
推察ですが、星は、EUのサインである欧州旗に描かれている星であり、マリアンヌの顔が右上から左下へかけて斜めに切れているのは、ユーロ記号€の真ん中の2本の直線が、公式には斜めに切れたデザインになっていることに由来していると考えられます。
斜めの線に沿って、垂直に直線が並べられているのは、ユーロ記号€にある2本の直線に因るものと思われます。
数多い国の通貨記号は、アルファベットをまたがるように直線が描写されていますので、直線は通貨記号の普遍的なデザイン要素なのでしょう。
フランスでは、その時代に自国を代表する美しい女性がマリアンヌのモデルとして選ばれており、その胸像が役所や公的な場所に設置されています。
1999年には、ファッションモデルのレティシア・カスタがマリアンヌに選ばれました。
ソースが無いため断定は出来ませんが、顔が似ているので、マリアンヌの顔はレティシア・カスタなのではないか?と思います。
裏面の各国1ユーロ通貨換算額の数字の間に丸点「・」が複数あるのですが、これは各数字の位置がまばらなため、デザインのバランスを取るために配置されていると思われます。
こちらのユーロ記念金貨は、1999年から2001年にかけて3年間発行されましたが、2000年と2001年のタイプは、裏面の6個のコインの絵柄が初年度と異なっていて、絵柄が3種類で、2枚ずつ同じ絵柄が重複していて、コインも小さく描かれています。
今回の1999年の初年度のタイプは、6種類全て異なる絵柄で、フランスを象徴するコインが大きく描かれていますので、華麗で大変大迫力であり、まさにフランスの歴史を飾るにピッタリ合う一品と言えますね。
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2018年6月15日