缶バッジやピンバッジなど、日本では数多くのバッジが販売されています。その多くは観光客向けのお土産品やファングッズですが、なかには思わぬ価値が出るものも少なくありません。
さらに、バッジのなかでも社章や記章には、金製というものも存在します。昨今の金相場の高まりを受け、値上がりしている今は、まさに絶好の売り時と言えるでしょう。
この記事では、金バッジの買取相場や売却時の注意点などを解説していきます。
そのバッジも売れる!?意外な金製バッジの高価買取事例
金製バッジの買取価格は、普通、使われている金の純度と相場、それに重量の掛け算で算出されます。純度が高く金の量が多いものは、それだけで高価買取の期待できます。
ただ、バッジのなかには素材以上の価値が加味されることも少なくありません。デザインの希少性や歴史的背景などが評価されると、想像以上の高値で取引されることもあります。
特に、社章や記念バッジ、キャラクター・ブランドピンバッジなどは、コレクターの間で需要が高く、プレミア価格がつくこともあります。
まずは、具体的な買取事例を紹介しながら、どのようなバッジが高価買取の対象となるのかを解説します。
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、金の相場や純度、キャラクター人気などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際に、この価格での買取を保証するものではないことをご了承くださいませ。
社章・記章(議員バッジなど):歴史的価値や素材価値で思わぬ高値も?
まずは、身分や所属などを示す徽章や功績や記念の証に送られる記章です。
オークションでは、デザイン変更により使われなくなった社章バッジが売りに出されることも珍しくありません。懐古趣味のマニアの間では非常に高値で取引されているバッジです。
また、議員バッジも高値で取引されるバッジです。議員バッジの多くは素材が純銀製や18金製のため、素材の価値が高く評価されています。
実際に、北海道議会の18金製議員記章(約10g)は、素材としての価値が認められ、オークションで41,500円で落札された例があります。
それ以外にも、戦前の大日本帝国政府の議員章が200,000円で取引された事例もあります。こちらは素材の価値以上に、歴史的な背景や希少性が評価された例と言えるでしょう。
記念ピンバッジ:限定品や貴金属製は要チェック
バッジのなかでも、コレクター受けが良いのが記念ピンバッジです。特に限定品や貴金属製のバッジなら、十分に高額買取が見込めます。
例えば、東京ディズニーリゾート35周年記念の額入りピンバッジセットは、37,000円で買取された実績があります。また、CLUB33(ディズニーの会員制レストラン)のピンバッジセットは12,000円、ディズニーストア25周年ピンバッジセットが4,000円で取引された例もあります。
ディズニーのようにコレクターの多いジャンルのバッジは、高い需要を持つ反面、販売数に限りがあるため、高額で取引されることが少なくありません。
それ以外にも、大谷翔平選手とジャッジ選手の写真が付いたワールドシリーズの記念ピンバッジが5,865円で落札された事例もあります。
スポーツ関連の記念ピンバッジもまた、素材の価値以上に、選手人気やコレクター需要などが評価されやすく、高価買取の対象となるバッジです。
キャラクター・ブランドピンバッジ:プレミアが付くことも
プレミアがつくという点でいうならば、キャラクターのピンバッジも同様です。特に、ファンの間で人気のキャラクターグッズは高い需要があり、しばしばプレミアがついています。
例えば、ReGLOSS(女性VTuberグループ『ホロライブ』のユニット)のデビュー記念ロゴピンバッジは、らしんばんオンラインで700円の買取価格がついています。
それ以外にも、女性に人気のメディアミックスプロジェクト『ヒプノシスマイク』のキャラクター缶バッジでは、夢野幻太郎のバッジが3,800円、飴村乱数のバッジが3,000円と高額買取の例が見受けられます。
ただ、キャラクターのピンバッジは、未開封のものが好まれます。汚れや傷があると買取価格に大きく影響するため、注意が必要です。
また、キャラ物のバッジの多くは、素材がスチールや真鍮です。素材としての価値はほとんどないため、この場合はホビーショップ・リサイクルショップなどに買取を依頼しましょう。
「もしかしてこれも金?」意外と見落としがちな金製ピンバッジの見分け方
一見すると普通のピンバッジに見えても、実は金製だったというケースは少なくありません。特に記念品や限定品の中には、純金やK18などを使用しているものも存在します。
これらを見逃さないためにも、刻印や重さ、色合いなど、金製かどうかを見極めるポイントを詳しく解説します。思わぬお宝を見逃さないようにしましょう。
品位マーク(K18、K24など)の確認方法
ピンバッジが金製かどうかを判断する最初のポイントは、品位マークの有無です。
本物の金製品には、基本的に「K18」「K24」などの刻印が打たれており、この刻印によって純度を確認しています。たとえば、K18は金の含有率が約75%、K24は純金を示します。
刻印は小さく、バッジの裏や側面などの目立たない位置にあることがほとんどです。確認するときは、ルーペや拡大鏡などを使って丁寧に確認しましょう。
また、数字の後ろに続く「WG」や「RG」は、金の種類の表記です。
金は混ぜられた金属の種類によって、色味が変化します。「WG」はパラジウムや銀を混ぜたホワイトゴールド、「RG」は銅を混ぜたレッドゴールドを示します。
ただ、「GP」や「GF」と続く場合は注意しましょう。これらは金メッキであることを示す刻印です。金メッキは素材としての価値が高くないため、買取価格も高額になりにくい傾向にあります。
刻印の種類を理解することで、金製かどうかを正確に判断できるようになります。見方に慣れると、手元のバッジが予想外の価値を持つことに気づくかもしれません。
色や重さで判断する際の注意点
純金は独特の黄色味を帯びた光沢を持ち、手に取るとずっしりとした重みがあります。そのため、見た目や感触で明らかに純金であると分かるバッジも確かに存在します。
しかし、近年の金メッキ製品は見た目が非常に精巧です。また、中身の金属を調整し、金とほぼ同じ重量に仕上げているケースも少なくありません。
金の鑑定は本来、知識と経験が重要なものです。見た目や感触はあくまで補助的なチェックポイントであり、他の要素と合わせて総合的に判断しましょう。
不安な場合は専門の鑑定士に相談を
キャラクターグッズやバッジの買取に不安を感じる方は、専門の鑑定士に相談しましょう。
特に、限定品や希少なデザインなどは、自分では正確な判断が困難です。信頼できる買取業者のサポートを受けることで、適正な価格での取引が期待できます。
また、素材が金製や銀製ともなれば、尚更専門家への相談が重要です。素材の真贋を正しく見極めるためには、科学的な成分分析や専門知識を要する鑑定が欠かせません。
専門の鑑定士に相談し、適切な価格を確認してもらいましょう。
金貨買取本舗では、無料査定やLINEでの手軽な鑑定サービスも行っており、自宅にいながら安心して相談できます。プロの目でしっかりと確認するため、納得のいく取引をお約束します。
知っておきたい!金製ピンバッジを高く売るための3つのポイント
同じ金製ピンバッジでも、売るときの値段に差がつくことは少なくありません。見た目や付属品もそうですが、業者によっても買取価格は異なります。
ここからは、金製ピンバッジを少しでも高く売るための3つのポイントを紹介します。
査定前の簡単なお手入れで印象アップ!
バッジは基本的に装飾品としての性格が強いアイテムです。そのため、見た目が買取額に与える影響は意外と大きく、汚れやくすみが多いと査定額が下がることも考えられます。
特に、キャラクターグッズのようなコレクション性の高いものやブランド品のバッジとなれば、なおさら見た目が重要です。
見た目をよくするためにも、査定前の手入れは欠かせません。簡単なお手入れでも、査定額アップにつながる可能性があるため、査定前には必ず行うようにしましょう。
金製の場合は、専用のクロスで優しく磨いたり、ぬるま湯に中性洗剤を垂らして、柔らかいブラシで表面を軽く洗うだけでも、見た目がまったく違います。
また、表面の指紋や皮脂汚れは査定のときに目立ちやすい汚れです。日頃から丁寧にクリーニングしておくと、業者にも好印象です。
ただし、傷がついたり、本来の輝きが損なわれてしまう可能性があるため、強い薬品や研磨剤を使うのは避けましょう。
付属品があれば忘れずに!箱や証明書が査定額に影響
金製のピンバッジを売却するときに、忘れてはならないのが「付属品」の存在です。購入時についてきた箱や鑑定書、ギャランティカードなどは、必ず一緒に持ち込みましょう。
これらの付属品は、バッジの真贋や品質を証明する大切な情報源です。特にブランドものの場合、正規品であることを裏付ける証明書の有無は、買取価格に直結します。
また、コレクション性の高いバッジは、付属品が揃った完品であることが望まれています。付属品があればコレクターアイテムとしての価値が高まり、高価買取も期待できるでしょう。
もちろん、付属品が欠けた状態でも買取はしてくれます。ただ、バッジ本体だけの査定となるため、査定額がそこまで高くならない可能性は十分に考えられます。
引き出しや保管箱を確認して、可能な限り付属品を揃えてから査定に臨みましょう。
複数の買取業者を比較検討することが重要
金製ピンバッジを高く売りたいなら、必ず複数の買取業者を比較しましょう。
同じ金買取を行っている業者でも、ある業者は宝飾品専門、ある業者は工業用の貴金属を専門にと、業者ごとに買取対象としている商品が異なります。
結果的に、業者ごとに査定基準が異なるため、同じバッジでも数千円から数万円の差がつくことも珍しいことではありません。
まずは、ホームページで取引実績を確認し、金製バッジの取り扱い実績があるかを確認します。加えて、口コミや評判を見て過去の利用者の満足度も見ておくとよいでしょう。
金買取業者の中には悪徳業者も潜んでいます。「説明よりも高額なキャンセル料を請求された」「強引に買取を迫られた」などのトラブルにも注意しなければなりません。
単に高い買取価格をつけてくれるだけではなく、買取条件や査定の透明性、キャンセル料の有無などを事前にしっかり確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
最近では無料査定や宅配買取サービスも充実しています。まずは、気軽に比較しながら一番高く売れる方法を見つけましょう。
金製バッジのよくある質問
バッジは単なる装飾品としてだけではなく、身分証や権威の象徴としての側面も持ちます。そのため、売却時には慎重にならなければなりません。
ここからは金製バッジを売却するときのよくある疑問に回答します。
社章や記章を売るのは違法ですか?
結論から言えば、「決して違法とは言えない」というのが実情です。
バッジは、重要な身分証です。悪用を防ぐためにも、警察や弁護士など公的機関に関連するバッジは法律によって厳重に管理されており、譲渡や売却は明確に禁止されています。
ただ、同じ公的機関でも、議員バッジについては特別の規定がない議会も存在します。しかし、悪用されたときに刑法上の責任や、それでなくとも道義的責任が問われる可能性が高い点には注意が必要です。
では、一般企業ではどうでしょうか。
多くの企業では社章は貸与扱いの会社の備品です。退職時には返還義務が課されており、売却すると横領罪や背任行為として法的トラブルに発展する可能性もあります。
また、貸与扱いではない場合でも、売却によって企業のブランドイメージを毀損するケースもありえます。この場合も企業から訴訟されることは覚悟しておいたほうがよいでしょう。
社章の売却は、法的にはグレーゾーンと言うのが実情のようです。売却を検討している場合は、必ず所属組織の規定を確認し、不安があれば弁護士に相談するのが安全です。
壊れたバッジは売れますか?
バッジが破損していたとしても、買取には問題ありません。素金は地金としての価値があるため、傷や曲がり、ピンの欠損などがあってもリサイクル可能です。
買取業者は重量や純度を基準に査定するため、状態よりも金の含有量が重視されます。壊れた社章や記章が金製であれば、捨てずに査定を依頼してみるとよいでしょう。
ただ、キャラクターグッズやブランドものなど、デザイン性や希少価値、実用性が求められる場合は注意が必要です。破損や傷があると価値を損ない、買取額が金素材だけの査定になってしまう可能性があります。
ブランド価値の高いバッジは日頃から手入れを行い、売りに出すときもできるだけ綺麗な状態を保ちましょう。
金メッキのバッジは売れますか?
結論から言えば、金買取を行っている業者は、金メッキの買取を断ることがほとんどです。
金メッキに使用される金の量は微量であり、地金としての価値はほとんどありません。見た目は金色でも、中身が真鍮やステンレスなどの非貴金属である場合、買取業者は価格をつけないのが一般的です。
ただ、「金の素材価値」よりも「ブランド価値」や「美術品・骨董品的な価値」を重視する場合は例外です。
ブランド品や記念品、歴史的な著名人の遺品などのコレクター的な価値があるとなれば、金メッキのバッジでも買取が成立する可能性もあります。
金メッキ製品を売却したい場合、まずは専門店で無料査定を受け、それから売却を判断しましょう。
金製品のプロが鑑定!金製バッジを売るなら金貨買取本舗へ!
金製品の価値を正確に見極めたいなら、信頼と実績のある金貨買取本舗にお任せください。経験豊富なプロの鑑定士が在籍しており、各種金製品を丁寧に査定いたします。
金の相場だけではなく、それぞれのバッジの持つプレミア価格なども反映した高価買取を提示いたします。
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大切な金製バッジを納得の価格で手放したい方は、ぜひ一度、金貨買取本舗にご相談ください。
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