昭和天皇の御在位60年を記念して発行された「天皇陛下御在位60年記念10万円金貨」。
日本で初めて発行された額面10万円の記念金貨であり、歴史的な価値と純金としての資産性をあわせ持つことから、現在でも人気の高い記念金貨です。
特に近年は金相場が大きく上昇しており、天皇御在位60年記念10万円金貨の買取価格も、発行当時の額面を大幅に上回る水準となっています。
本記事では、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の特徴や2025年最新の買取相場や価格推移について、金貨買取専門店の視点から分かりやすく解説します。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨とは?
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、1986年(昭和61年)および1987年(昭和62年)に、昭和天皇の御在位60年を記念して発行されました。
日本で初めて発行された額面10万円の金貨であり、当時は購入希望者が殺到したため、全国規模の抽選方式が採用されたことでも知られています。
| 素材 |
純金(K24) |
| 重量 |
20g |
| 直径 |
30mm |
| 額面 |
10万円 |
| 発行枚数
| 1100万枚 |
発行枚数自体は多いものの、純金20gという素材価値を持つことから、コレクション用途だけでなく、資産価値も高い記念金貨です。
2025年最新|天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の買取価格相場
天皇御在位60年記念10万円金貨は、発行当時は額面10万円で販売されましたが、現在では金相場を基準に価格が決まる金貨となっています。
これは、金貨に使われている純金の市場価格が額面を大きく上回るようになったためです。
参考として、2025年12月19日時点の金相場(1g=23,745円)をもとに、純金20gの地金価値を計算すると以下の通りです。
この時点で、すでに額面の4倍以上の価値がある計算になります。
実際の買取現場では、
- 保存状態
- 付属品(ケース・説明書)の有無
- 市場動向
などを加味して査定が行われるため、2025年12月時点の買取相場は、おおむね35万円~45万円前後で推移しています。
※金相場は常に変動します。最新の買取価格は以下よりご確認いただけます。
「天皇陛下御在位60年記念10万円金貨」の最新の買取価格を見る
価格推移から見る天皇御在位60年記念10万円金貨の売り時
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、発行された当初から現在に至るまで、金相場の変動とともにその価値を大きく変えてきました。
ここでは、発行当時から現在までの買取価格の推移を振り返りながら、売却を検討するうえでのポイントを整理していきます。
発行当時(1980年代後半)
天皇御在位60年記念金貨が発行された1980年代後半の日本国内の金価格は、1gあたり2,000円前後と、今と比べるとかなり低い水準でした。
そのため、発行当時は地金価値よりも額面価値の方がはるかに高い金貨だったと言えます。
2000年代~2010年代
2000年代以降、アメリカ同時多発テロやリーマンショックなどを契機に、「安全資産としての金」が再評価され、金相場は徐々に上昇しました。
この時期には、御在位60年記念10万円金貨も額面をやや上回る水準で取引されるようになります。
2020年以降~現在
コロナ禍以降、世界的な金融緩和・インフレ・国際情勢の不安定化が重なり、金相場は歴史的な高騰局面を迎えました。
2025年9月には国内金価格が1g=2万円台を突破し、御在位60年記念10万円金貨の買取価格も35万~45万円前後という高値帯に達しています。
天皇御在位60年記念10万円金貨の価値は今後どうなる?売り時はいつ?
金は長期的に価値を保ちやすい資産ですが、短期的には相場の上下もあります。
現在は金価格が高水準にあるため、2025年現在は売却を検討するには非常に良いタイミングと言えるでしょう。
偽物に注意|天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の真贋ポイント
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は残念ながら模造品も多く出回っています。
買取に持ち込む際は、以下のポイントをチェックしておくと安心です。
1.重量やサイズが規定のものと一致するか
金をはじめとする貴金属には、それぞれ固有の密度があり、同じ大きさでも素材が異なれば重さに差が生じます。
日本の記念貨幣は、造幣局によって重量・直径・厚みが厳密に定められているため、この数値は真贋を見極める重要な判断材料となります。
偽物の多くは、内部に銅やタングステンなどの別の金属を使用し、表面だけを金メッキで覆った構造になっています。そのため、規定の重量やサイズとわずかにズレが生じやすいのが特徴です。
本物であれば製造誤差はごくわずかで、通常は問題にならない範囲に収まります。重量で1g以上、またはサイズで1mm以上の差がある場合は、注意が必要と考えたほうがよいでしょう。
2.刻印が不鮮明で作りが粗い
御即位記念10万円金貨の図案や文字は、造幣局の高度な鋳造・圧印技術によって精密に刻印されています。そのため、本物は
- 文字の太さが均一
- 刻印の深さが揃っている
- 図柄の輪郭がくっきりしている
一方、偽物は
- フォントが不自然に太い、または細い
- 刻印の深さにムラがある
- 図柄がやや潰れて見える
といった点が見られることがあります。
また、側面(エッジ部分)も重要な確認ポイントです。
本物はエッジの溝が均等で鮮明ですが、偽物は本物はエッジの一つ一つが鮮明で均等に刻印されていますが、偽物はエッジが不自然に尖っていたり、幅がぼやけていたりするなどの特徴があります。
3.金の色味が不自然
純金(K24)は、やわらかく落ち着いた黄金色をしているのが特徴です。
一方、偽物は内部に銅やタングステンなどを使い、表面だけを金メッキで仕上げていることが多く、
- 色が極端に黄色い
- 赤みが強い
- 光り方が不自然に強い
といった違和感が出ることがあります。
真贋が不安な場合は、専門店での査定が確実
これらのポイントはあくまで目安であり、確実な真贋判定には専門機器による検査が必要です。
買取専門店では、比重計測やX線分析装置などを用いて、正確に金貨の真贋を判定します。
お手元の天皇陛下御在位60年記念10万円金貨が本物かどうか不安な場合は、専門知識と検査体制が整った買取店での無料査定を利用することをおすすめします。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を高く売るためのポイント
最後に天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を少しでも高く売るために確認しておきたいポイントをご紹介します。
複数の買取店で査定を受ける
金貨の買取価格は全国一律ではなく、査定基準や手数料の有無など、金貨としての評価方法は店舗ごとに異なります。
1店舗だけで即決せず、複数の買取店で査定を受けることで、より高い買取価格を引き出せる可能性があります。
金相場が高いタイミングを狙う
御在位60年記念10万円金貨の価値は、純金20g分の金相場に大きく左右されます。
金相場は日々変動しているため、相場が高騰しているタイミングで売却することが、高額買取につながる重要なポイントです。
ケース・付属品があれば一緒に持ち込む
ケースや説明書などの付属品は、金としての価値に直接影響はしませんが、揃っていることで真贋確認がスムーズになり、保管状態が良好と判断されやすくなります。
その結果、査定額がプラス評価されることもあります。
金貨に詳しい買取専門店を選ぶ
貴金属全般を扱う店舗と、金貨・記念硬貨に精通した専門店とでは、評価の視点が異なります。
金貨に詳しい買取店であれば、地金価値だけでなく、記念金貨としての需要や背景も踏まえた査定が期待できます。
買取強化キャンペーンを活用する
買取店によっては、期間限定で記念金貨の買取強化や成約金額アップなどのキャンペーンを実施していることがあります。
こうしたタイミングを活用することで、通常よりも高い価格で売却できる可能性があります。
このように、同じ天皇陛下御在位60年記念10万円金貨であっても、売り方や売却先によって査定額に差が出ることは珍しくありません。
少しの工夫で買取価格が変わるため、ポイントを押さえて売却することが大切です。
まとめ|天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は相場高騰中の今が売却のチャンス
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、歴史的価値と純金20gの資産価値を併せ持つ記念金貨です。
2025年現在、金相場の高騰を背景に35万~45万円前後という高水準で取引されており、売却を検討するには非常に良いタイミングと言えるでしょう。
金貨買取本舗では、金貨に精通したスタッフが最新の相場を反映した無料査定を行っています。まずは現在の価値を知るところから、お気軽にご相談ください。
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