5万円金貨とは、日本の造幣局が発行した額面5万円の純金製記念金貨のことを指します。
現在、日本国内で正式に発行されている5万円金貨は、1993年(平成5年)に発行された「皇太子殿下御成婚記念5万円金貨」1種類のみです。
この金貨は、当時の皇太子殿下(現在の上皇陛下)のご成婚を記念して発行され、記念性の高さに加え、純金(K24)を使用した資産性のある金貨として注目を集めました。
発行当初は記念品として保管されるケースが多く見られましたが、近年は金相場の高騰を背景に、額面ではなく純金としての価値を基準に評価されることが一般的となっています。
そのため、「5万円金貨は何グラムあるのか」「重さによって価値はいくらになるのか」といった点を調べている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、5万円金貨の正確な重さ(グラム数)をはじめ、重さと価値の関係、2025年現在の相場感、さらに売却前に知っておきたい注意点までを分かりやすく解説します。
5万円金貨の重さは18グラム|よくある誤解に注意
皇太子殿下御成婚記念5万円金貨の重さは18グラムです。直径は27mm、材質は純金(K24)で、いずれも造幣局が公式に定めた仕様となっています。
見た目はずっしりとした印象がありますが、他の皇室記念金貨と比べると意外と軽いと感じる方もいるかもしれません。
よくある誤解として、「10万円金貨と同じくらいの重さがあるのでは?」と考えられるケースがあります。しかし、同じ皇室関連の記念金貨であっても、種類ごとに重量は異なります。
たとえば、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は20グラム、天皇陛下御即位記念10万円金貨は30グラムとされており、5万円金貨の18グラムはそれらよりも軽量です。
また、額面についても誤解されがちですが、現在の市場評価において額面の違いはほとんど重視されていません。
評価の中心となるのは、「純金として何グラムあるか」という金の含有量や、保存状態、ケース・説明書など付属品の有無といった点です。
そのため、「5万円金貨だから必ず10万円金貨の半分程度の価値しかない」というわけではなく、重さや相場状況によっては十分に高い評価がつくケースもあります。
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ブリスターパック入りの5万円金貨の重さは?
皇太子殿下御成婚記念5万円金貨は、発行当時、一点ずつブリスターパックに封入され、シリアルナンバーが付与された状態で販売されました。
そのため、現在もブリスターパック入りのまま保管している方は多いのではないでしょうか。
ブリスターパック入りの場合、当然ながら金貨本体の18グラムに、パック部分の重さが加わります。
実際に当店でお買取したブリスターパック入り5万円金貨を計測したところ、個体差はあるものの、軽いもので約19.74グラム、重いもので約20.23グラムと、おおむね19~20グラム台に収まる結果となりました。

金貨本体の重さは造幣局によって厳密に規定されているため、金貨そのものに大きな誤差はありません。
このように重さを確認することは、自宅でもできる比較的簡単な真贋チェック方法の一つでもあります。あくまで目安ではありますが、判断材料として参考にしてみてください。
5万円金貨の重さ(グラム)と価値の関係
5万円金貨の価値を考えるうえで、最も重要な要素の一つが重さ(グラム数)です。純金製の記念金貨は、基本的に「重さ×当日の金相場」によって地金価値が算出されます。
たとえば、金相場が1gあたり2万円の場合、純金18グラムの5万円金貨は、単純計算でも36万円前後の地金価値を持つことになります。
このように、現在の評価基準は額面の5万円ではなく、「純金としてどれだけの価値があるか」が中心です。そのため、金相場が上昇すれば評価額も上がり、相場が下がれば査定額も連動して下がる仕組みになっています。また、記念金貨としての希少性や人気が加味される場合、地金価格に上乗せされるケースもあります。
一方で、重さが規定の18グラムと大きく異なる場合は注意が必要です。摩耗や微細な誤差は許容範囲内ですが、明らかに軽すぎる、または重すぎる場合は、偽物や加工品の可能性も否定できません。
売却や査定を検討する際は、専門店で正確な重量測定と真贋確認を受けることが重要です。
現在の5万円金貨の価値はいくら?
2025年現在、金相場は歴史的に見ても高水準で推移しており、5万円金貨も額面を大きく上回る価格で取引されています。
実際の買取価格は日々変動しますが、多くのケースで20万円台後半~30万円前後の査定が出ることが一般的です。
査定額を左右する主な要因としては、まず当日の金相場が挙げられます。これは最も影響が大きく、同じ金貨でも査定日が違うだけで数千円~数万円の差が出ることもあります。
次に重要なのが保存状態です。表面に目立つ傷や打痕、変色が少ないものほど評価は高くなります。
さらに、ケースや説明書などの付属品の有無も査定額に影響します。購入時のブリスターパックやケースが揃っている場合、「大切に保管されてきた金貨」としてプラス評価されやすい傾向があります。
特に未開封・美品の状態であれば、相場以上の査定がつくこともあります。
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5万円金貨を手放す前に知っておきたい注意点
5万円金貨を売却する際には、いくつか事前に知っておきたい注意点があります。まず重要なのが、査定額は当日の金相場に大きく左右されるという点です。
金相場は日々変動するため、売却を急がない場合は相場の動きを見ながらタイミングを選ぶのも一つの方法です。
次に、ブリスターパック入りの場合は開封しないことが大切です。未開封の状態は保存状態が良いと判断されやすく、開封してしまうと評価が下がる可能性があります。
中身を確認したい気持ちがあっても、そのまま査定に出すことをおすすめします。
また、銀行で両替すると額面通り「5万円」として扱われる点にも注意が必要です。銀行では金としての価値は考慮されないため、買取専門店に持ち込むのと比べて大きく損をしてしまいます。
5万円金貨の価値を正しく評価してもらうためには、金貨や貴金属の知識を持つ専門店での査定が不可欠です。
まとめ
「皇太子殿下御成婚記念5万円金貨」は、現在日本で唯一発行されている5万円金貨であり、その重さは18グラムと明確に定められています。このグラム数を正しく理解することが、価値を判断するうえでの第一歩です。
現在は金相場が高水準にあるため、額面を大きく超える評価が期待できる状況と言えるでしょう。
売却を検討する際は、金相場・保存状態・付属品の有無を意識し、銀行ではなく専門店で査定を受けることが重要です。
『こちら金貨買取本舗』では、金貨に精通した専門スタッフが、専用の査定機器を用いて、お預かりした金貨を一点ずつ丁寧に査定しています。
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