2005年から造幣局より毎年発行されている「純金干支メダル」。
その年の干支をテーマにデザインされており、「純金干支メダル」「純金干支十二稜メダル」「純金干支メダル1/4オンス」の3種類が存在します。
2026年の干支「午」の場合、造幣局オンラインショップにて2025年12月2日~12月23日まで予約抽選を受け付けていたので、申し込んだ方にも読んでいただいているかもしれません。
本記事では、純金干支メダル(2005年~)、純金干支十二稜メダル(2008年~)、純金干支メダル1/4オンス(2019年~)をすべて網羅し、種類ごとの特徴・販売予定数量・販売価格をわかりやすく解説します。
手元にお持ちの方や、これから収集したいという方はぜひ参考にしてください。
造幣局が発行する干支メダルとは
貨幣や勲章の製造技術を向上させるため、世間の多様なニーズに応えたメダルやバッジなどの金属工芸品を製造販売している造幣局。
毎年販売している「桜の通り抜け記念メダル」や「ICDCメダル」が好評を博していることもあり、2005年から日本人に馴染み深い「干支」を題材とした純金メダルの販売を始めたのです。
記念すべき第一弾のテーマは戌年。メダルの表には、天然記念物である柴犬が描かれていました。
また、2008年から、「純金干支メダル」に加え、新たに「純金干支十二稜メダル」が発行されるようになりました。
造幣局いわく、「継続して蒐集(しゅうしゅう)を楽しんでいただけるように」とのこと。
さらには、2019年から「純金干支メダル1/4オンス」の販売が開始されました。
造幣局は「お客様にお求めいただきやすいように」との思いで発行に至ったようです。
年々金相場が上がっているため、今年発行される「午」の純金干支メダルはついに300万円台に突入しました。
気軽には買えない価格のため、1/4オンスの需要は高いのではないでしょうか。
金相場から見た素材としての価値
記念メダルは法定通貨ではないため、通貨としての使用はできず、お金としての価値はありません。
金や銀などの素材そのものの価値で買取の金額が決まります。
純金干支メダルは純金(K24)で作られています。
2025年12月時点の金相場は1gあたり約24,000円前後で推移しており、素材価値を単純計算すると次のとおりです。
つまり、金としての価値は約2,280,000円(※)となります。
純金製の「純金干支メダル」は、金相場に応じて買取価格が決まっているため、金相場が高い場合は売り時と言えるでしょう。
※上記は2025年12月時点の価格です。金相場は市場の動向によって変動します。
干支メダルの特徴
純金干支メダルの特徴
| 素材(品位) |
純金(K24) |
| 量目(重さ) |
約95 |
直径 |
40mm |
表面には、その年の干支である動物をレリーフ(※1)で表現しています。
(※1)レリーフとは、平面から図柄や模様を浮かび上がらせる方法のこと。
裏面は、金の輝きを際立たせるために一部を鏡のような光沢のある表面に仕上げ、さらに特殊な技術を用いて、LEDライト(スマートフォンの背面に搭載されているライトでも可)を垂直に当てると、干支の文字がホログラム潜像R(※2)として浮かび上がるように加工しています。
(※2)ホログラム潜像Rとは、ホログラム技術を応用した微細加工をメダル表面に施すことで、光を当てると画像が現れる技術のこと。
ちなみに、2010年の卯と2012年の巳は、兎と蛇それぞれの目の部分にクリスタルガラスが埋め込まれていました。
「純金干支メダル」の買取価格をチェック
干支十二稜メダルの特徴
| 素材(品位) |
純金(K24) |
| 量目(重さ) |
約20g |
直径 |
30mm |
形状は十二角形で、中央部にその年の干支を浮き彫りにし、その外周部に辰刻法を模した十二支の文字を配置、梨地加工技術(※3)を施しています。裏面は、無地の梨地仕上げです。
(※3)梨地加工技術とは、素材の表面に細かな凹凸を刻むことにより光を乱反射させ、梨の皮のようなマットな質感に仕上げる加工技術のこと。
「純金干支十二稜メダル」の買取価格をチェック
干支メダル1/4オンスの特徴
| 素材(品位) |
純金(K24) |
| 量目(重さ) |
約7.8g |
直径 |
20mm |
表面の動物はレリーフで表現し、裏面の動物のシルエットは虹色発色加工技術(※4)を用いて表現しています。
(※4)虹色発色加工技術とは、肉眼ではほぼ見えないレベルの細かい溝に当たり反射した光同士が干渉し、虹色に輝いて見えるよう加工する技術のこと、向きや角度によって発色する部分が変わる。
純金干支メダルの価格一覧表
| 発行年 |
干支 |
価格 |
量目(重さ) |
販売予定数量 |
| 2005 |
戌 |
300,000円 |
約95g |
300 |
| 2006 |
亥 |
360,000円 |
約95g |
300 |
| 2007 |
子 |
410,000円 |
約95g |
300 |
| 2008 |
丑 |
383,000円 |
約95g |
300 |
| 2009 |
寅 |
445,000円 |
約95g |
250 |
| 2010 |
卯 |
499,000円 |
約95g |
250 |
| 2011 |
辰 |
571,000円 |
約95g |
250 |
| 2012 |
巳 |
619,000円 |
約95g |
250 |
| 2013 |
午 |
566,000円 |
約95g |
250 |
| 2014 |
未 |
614,000円 |
約95g |
250 |
| 2015 |
申 |
632,000円 |
約95g |
300 |
| 2016 |
酉 |
621,000円 |
約95g |
300 |
| 2017 |
戌 |
659,000円 |
約95g |
300 |
| 2018 |
亥 |
621,000円 |
約95g |
300 |
| 2019 |
子 |
755,000円 |
約95g |
300 |
| 2020 |
丑 |
971,000円 |
約95g |
400 |
| 2021 |
寅 |
926,000円 |
約95g |
400 |
| 2022 |
卯 |
1,113,000円 |
約95g |
400 |
| 2023 |
辰 |
1,280,000円 |
約95g |
400 |
| 2024 |
巳 |
1,690,000円 |
約95g |
400 |
| 2025 |
午 |
3,030,000円 |
約95g |
400 |
純金干支十二稜メダルの価格一覧表
| 発行年 |
干支 |
価格 |
量目(重さ) |
販売予定数量 |
| 2007 |
子 |
100,000円 |
約20g |
1000 |
| 2008 |
丑 |
94,000円 |
約20g |
700 |
| 2009 |
寅 |
101,000円 |
約20g |
600 |
| 2010 |
卯 |
110,000円 |
約20g |
600 |
| 2011 |
辰 |
125,000円 |
約20g |
600 |
| 2012 |
巳 |
136,000円 |
約20g |
600 |
| 2013 |
午 |
124,000円 |
約20g |
600 |
| 2014 |
未 |
136,000円 |
約20g |
600 |
| 2015 |
申 |
140,000円 |
約20g |
800 |
| 2016 |
酉 |
145,000円 |
約20g |
800 |
| 2017 |
戌 |
149,000円 |
約20g |
800 |
| 2018 |
亥 |
140,000円 |
約20g |
1000 |
| 2019 |
子 |
167,000円 |
約20g |
1000 |
| 2020 |
丑 |
208,000円 |
約20g |
1400 |
| 2021 |
寅 |
195,000円 |
約20g |
1400 |
| 2022 |
卯 |
238,000円 |
約20g |
1400 |
| 2023 |
辰 |
268,000円 |
約20g |
1400 |
| 2024 |
巳 |
360,000円 |
約20g |
1400 |
| 2025 |
午 |
640,000円 |
約20g |
1400 |
純金干支メダル(1/4オンス)の価格一覧表
| 発行年 |
干支 |
価格 |
量目(重さ) |
販売予定数量 |
| 2019 |
子 |
71,000円 |
約7.8g |
1000 |
| 2020 |
丑 |
81,000円 |
約7.8g |
1700 |
| 2021 |
寅 |
78,000円 |
約7.8g |
1700 |
| 2022 |
卯 |
94,000円 |
約7.8g |
1700 |
| 2023 |
辰 |
108,000円 |
約7.8g |
1700 |
| 2024 |
巳 |
145,000円 |
約7.8g |
2000 |
| 2025 |
午 |
260,000円 |
約7.8g |
2000 |
稀に再販売することも
2022年12月1日から12月22日に申込受付を行った純金干支十二稜メダル(卯)。
2023年11月1日に販売価格を1,113,000円から1,357,000円に見直し再販売を行っていました。
初販売時よりも価格は上がりますが、再販売する可能性も無きにしも非ず。
買えなかったという方は随時造幣局オンラインショップをチェックするとよいかもしれません。
まとめ
純金干支メダルにいたっては、20年前の「戌」と今年発行の「午」の価格差はなんと273万円。
金価格は年々上昇しているため、今後さらに上がる可能性も。
ただ、世界情勢が安定すると下落することもあるため、売却を検討している方は金相場の変動をチェックし、ここぞというタイミングで売りに出すとよいでしょう。
『こちら金貨買取本舗』では、造幣局発行の金貨から海外製の限定コインまで幅広く査定を行っています。
お手持ちのコレクションにどれほどの価値があるのか知りたいという方は、ぜひ一度『こちら金貨買取本舗』の無料査定をご利用ください。
専門知識が豊富なスタッフが、金相場をチェックし、保存状態などを丁寧に確認して、適正な査定額をご提示いたします。
営業地域一覧
| 関東・北関東地方 |
|
| 関西地方 |
|
| 北海道・東北地方 |
|
| 北陸・信越地方 |
|
| 中部地方 |
|
| 中国・四国地方 |
|
| 九州・沖縄地方 |
|
営業地域一覧はこちら
金貨買取の専門家が適正価格でお買取りします!
年間1万件以上の取引実績&金貨買取歴10年以上の弊社の経験豊富な査定士が的確にお品物の価値をお見定めいたします。
『お客様にご納得いただける価格提示』に定評がある弊社にぜひ金貨をお持ち込みください!
ブランド品・時計などの買取は、
弊社サービス「こちら買取本舗」もご利用ください。
遺品整理・買取
遺品整理や生前整理で出てきた記念金貨、コイン、古銭、プラチナ貨幣の売却は金貨買取本舗へ。