アメリカの広大な自然に住まうインディアン。彼らの持つ自然崇拝や文化などをモチーフに作られたのが、インディアンジュエリーです。
ターコイズやコーラルを銀と組み合わせた唯一無二のデザインや、部族ごとの独特な技法を用いた芸術的な細工は高い芸術性が評価されており、博物館に展示されるものも少なくありません。
また、バングルやリングなど種類も豊富です。そのため、男女問わず身に着けられるアクセサリーとして、多くの人に愛されています。
今回は、インディアンジュエリーを買取に出すときのポイントについて解説していきます。
金・銀インディアンジュエリー、なぜ高価買取が実現するの?
インディアンジュエリーは、すべてがアーティストの手による1点ものです。デザインや文化的背景によって、それぞれが唯一無二の価値を持ちます。
特に、有名部族の伝統技術を受け継いだ作品や、著名アーティストによるジュエリーはコレクターの間で高く評価され、市場での需要も非常に大きいのが特徴です。
さらに近年では、素材に使用される金や銀の価格が上昇しており、それが作品の価値を一層高める要因となっています。
インディアンジュエリーの価値を左右する要素:素材、モチーフ、アーティスト
インディアンジュエリーの価値を見極めるには、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、買取額を大きく左右するポイントが素材です。使用されている金や銀の純度、ターコイズやコーラルなどの天然石の品質は査定額に大きく影響します。
次に、デザインのモチーフです。インディアンジュエリーには、部族ごとに伝統的なデザインが存在し、それぞれに異なった意味や歴史が込められています。特にスピリチュアルなモチーフは人気が高く、市場でも高値で取引されています。
そして、忘れてはならないのがアーティストです。著名な作家や受賞歴のある作家の作品は単なるアクセサリーとしてだけではなく、芸術品としても高い評価を得ています。
ナバホやホピなど、部族ごとに異なる独特なスタイルが人気
インディアンジュエリーの魅力の一つは、部族ごとに異なる独自のデザインスタイルにあります。
代表的な部族にはナバホ、ホピ、ズニ、サントドミンゴの4つがあり、それぞれが異なる技法とルーツを持ち、作品に独特の個性を与えています。
ナバホ族:重厚なシルバーと大胆なターコイズ
ナバホ族のジュエリーは、厚みのあるシルバーと印象的なターコイズの組み合わせが特徴です。
一般的なジュエリーデザインでは宝石を中心に構成されますが、ナバホ族では石の形に合わせてシルバーをあしらい、石そのものの魅力を引き立てるスタイルが採用されています。
このようなデザインは、ナバホ族の文化や歴史を色濃く反映しており、芸術性だけでなく文化的価値も評価されています。
ホピ族:精緻なオーバーレイ技法とスピリチュアルなモチーフ
ホピ族のジュエリーは、「オーバーレイ」と呼ばれる独自の技法によって作られます。
この技法では2枚のシルバーを重ね、上層の金属にデザインを切り抜き、下層のシルバーに酸化処理を施すことで、黒とのコントラストが際立つ仕上がりになります。
デザインには動物や植物、精霊「カチーナ」など、スピリチュアルなモチーフが多く使われ、ホピ族ならではの世界観が表現されています。
ズニ族:繊細な石細工と象徴的なデザイン
ズニ族のジュエリーは、精緻な石細工と象徴性の高いデザインが魅力です。
「ニードルポイント」や「プチポイント」といった技法を用いて、小さなターコイズやコーラルを丁寧に並べ、花や星といったモチーフを形作ります。
また、インレイ技法では石をモザイクのように組み合わせ、動物や幾何学模様を描き出します。
こうした技巧の数々は、ズニ族の高い技術力と芸術性を如実に物語っています。
サントドミンゴ族:自然素材を活かした伝統的なビーズワーク
サントドミンゴ族のジュエリーは、自然素材を用いた伝統的なビーズワークが中心です。
「ヘイシビーズ」と呼ばれる小さな円盤状のビーズを、ターコイズやシェルなどから手作業で作り出し、ネックレスやブレスレットに仕立てます。
シルバーの使用は控えめで、素材そのものの色合いや質感を活かしたデザインが特徴的です。
その美しさは、サントドミンゴ族の自然との共生や伝統的な精神性を感じさせます。
インディアンジュエリーの金知識:「K18」と「18K」は違う?
インディアンジュエリーには、主に銀が使用されていますが、一部には金を用いたアクセサリーも存在します。金を使用したジュエリーには、その純度を示す「K18」や「18K」といった刻印が施されているのが一般的です。
俗に「K18」のような所謂"前K"日本国内で使われている表記で、金の含有率が75%であることを意味します。
一方、"後K"とも呼ばれる「18K」は欧米圏で用いられる表記です。意味はK18と同じであり、表記の順序が異なるだけで純度に違いはありません。
ただし後Kには、刻印されている純度と実際の純度が異なるケースが散見されます。前Kと後Kでは信頼性に差がある、というのが一般的な見解です。
こうした刻印があるものは、見た目は金のようでも実際には純度が低かったり、金メッキである可能性もあるため注意が必要です。
人気ブランド一覧!金・銀インディアンジュエリーの買取相場
インディアンジュエリーは、アイテムの種類や金の純度以外にも、ジュエリーを展開しているブランドによっても買取相場が大きく異なります。ここでは、人気ブランドの相場を紹介します。
ゴローズ (goro's)の特徴と買取相場
ゴローズは、インディアンジュエリーの中でも特に高い人気を誇るブランドです。
将来性を示すイーグルや友好を示すフェザーなどのモチーフが特徴で、ハンドメイドによる独自の風合いが魅力です。
なかでも、一般的なサイズよりも大きな「大イーグル」や「特大フェザー」などのアイテムは、ゴローズ特有の入手難易度の高さから希少価値が評価され、高額で取引されやすいアイテムです。
- 金メタル特大フェザー 6万円~
- 大イーグル 500万円~
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・金の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際に、この価格での買取を保証するものではないことをご了承くださいませ。
レッドマン (REDMAN)の特徴と買取相場
レッドマンは、インディアンジュエリーの伝統を受け継ぎつつも、現代的なデザインを取り入れたブランドです。
ターコイズやシルバーを中心に使用したアクセサリーが多く、独自の彫金技術やデザイン性が評価されています。特に、フェザーやイーグルをモチーフにしたペンダントやバングルは人気が高く、コレクター垂涎の的です。
- フェザーリング 2万円~
- イーグル(ネックレストップ・全金) 71万円~
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・金の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際に、この価格での買取を保証するものではないことをご了承くださいませ。
アリゾナフリーダム (ARIZONA FREEDOM)の特徴と買取相場
アリゾナフリーダムは、「自然との共生」をテーマに、太陽や植物など自然界のモチーフを取り入れた世界観が魅力のブランドです。
デザインだけではなく、シルバーとK18ゴールドを中心に、ビーズやターコイズなどを組み合わせた技術力の高さが伝わるアクセサリーが多く、職人芸が光ります。
- ビーズネックレス 1万円~
- フェザートップ(金製) 4万円~
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・金の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際に、この価格での買取を保証するものではないことをご了承くださいませ。
ラリースミス (LARRY SMITH)の特徴と買取相場
ラリースミスは、デザイナーの林田氏によって設立された日本のジュエリーブランドです。1800年代後半から1940年代までのインディアンジュエリーを現代風にアレンジしたデザインは、本場アメリカでも高く評価されています。
製作されるアクセサリーすべてが職人によるハンドメイドであり、唯一の価値が光ります。
- 全金フェザー(大) 40万円~
- 先金フェザーリング 65万円~
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・金の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際に、この価格での買取を保証するものではないことをご了承くださいませ。
その他の注目ブランド
インディアンジュエリーは作家や部族、工房の名義で評価されることがほとんどです。
インディアンジュエリーの中心とも言えるサンタフェには、いくつもの工房が軒を連ねており、そのなかには、コレクターや市場で知られている著名な工房も数多く存在します。
ブランドに比べると知名度は劣りますが、これらの工房のジュエリーは希少性やデザイン性が評価されることが多く高価買取が期待できます。
ただ、日本では知らない人の方が多いため、適切な価格で売却するためには、専門知識を持つ買取業者に相談することをおすすめします。
金・銀インディアンジュエリーを売るならココ!信頼できる買取業者の選び方
インディアンジュエリーを売却するときは信頼できる買取業者選びが重要です。特に、金や銀といった貴金属を含むアイテムであれば、なおさら専門的な査定が求められます。
適正な価格で安心して取引するために、業者選びの3つのポイントを解説します。
【資格保有者がいるか】貴金属専門の査定士がいると安心
インディアンジュエリーは高いデザイン性が魅力ですが、買取時には金や銀といった貴金属としての価値も重視されます。そのため、買取業者には素材の純度や相場を正しく見極める専門知識が欠かせません。また、宝石に関する知識も必要です。
GIA(米国宝石学会)やCGL(中央宝石研究所)などの認定をはじめ、貴金属・宝石の鑑定に関する資格を持つ有資格者が在籍している店舗は、信頼性が高く安心です。
また、資格保有者がいる業者は査定基準も整っていることが多く、査定価格に関する納得のいく説明をしてくれます。
【実績を公開しているか】高価買取の実例と口コミを確認する
貴金属の買取業者といっても、業者が査定のときに何を重視するかはさまざまです。貴金属の量と純度だけを評価する業者もいれば、デザインも細やかに確認する業者もいます。
そのため、卓越したデザインの多いインディアンジュエリーの買取価格は、業者によって大きく前後することも珍しくありません。
正確に評価してくれる業者を見つけるためにも、過去の買取実績を確認しておきましょう。
昨今、多くの買取業者は、自社サイトやSNSなどで、どのような商品をいくらで買い取ったかを具体的に紹介しています。こうした情報から、そもそもジュエリーが買取可能なのか、高価買取が見込めるのか、など査定の基準も見えてきます。
あわせて、利用者からの口コミにも目を通しましょう。「対応が丁寧だった」「説明が納得できた」といった反響が多い業者なら、安心して依頼できます。
【丁寧な説明があるか】査定額の根拠を説明してくれる業者を選ぶ
売る相手には査定内容や金額の根拠をしっかりと説明してくれる業者を選びましょう。
査定額の根拠となる部分、たとえば「どの部分に価値があるのか」「相場との関係性」などを明確に説明してくれれば、安心して取引が進められます。
また、査定料や手数料、キャンセル料についても確認しておきましょう。「無料」としている買取業者も数多く存在しますが、それが条件付きであることも少なくありません。
それ以外の出張費や配送料など、売る側が払うべき金額と内容を事前に開示しているかも重要なチェックポイントです。
誠実な業者は、費用面も透明性が高く分かりやすい説明を行います。加えて、納得できない場合は無理に契約を迫ることはありません。相手に対する真摯な姿勢こそが、信頼できる業者を見分ける基準と言えるでしょう。
出張買取のトラブルには要注意!
昨今、買取業者の多くが力を入れているのが、自宅にいながら査定を受けられる出張買取です。ただ、トラブルになることも多いため、慎重な業者選びが欠かせません。
特に、業者が売却をしつこく迫ったり、断りにくい雰囲気を作ったりする「押し買い」は要注意すべきトラブルです。相場よりも遥かに安い値段で買い叩かれることもあるため、説明に納得できないときは毅然と断りましょう。
万が一、契約してしまったときも、訪問買取は特定商取引法の対象となるため、一定期間内であればクーリングオフ制度を使い契約を解除できます。
また、悪質な場合は警察や消費者センターへの相談も考えましょう。
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金・銀インディアンジュエリーを売る前に知っておくべきこと
ここからは、金や銀のインディアンジュエリーを売却するときに知っておくべきポイントを解説していきます。安心できる高額買取を目指すならば、業者の選定はもちろんですが、大切なジュエリーの扱い方も重要です。
日頃のケアが重要!金や銀、素材別のお手入れ方法を紹介
多くの業者は買い取ったジュエリーを、そのままの形で再販売しています。そのため、見た目の良し悪しは買取価格に大きく影響するポイントの1つです。
インディアンジュエリーを美しい状態で保つためには、日々のお手入れが重要です。
金は変色や黒ずみなどを起こしにくい素材ですが、皮脂や汚れが付着すると輝きが鈍くなります。柔らかい布でこまめに拭き、保管時はジップ付き袋などに入れて空気を遮断しましょう。
銀は金とは異なり黒ずみやすい金属です。使用後は乾いた布で優しく拭き、定期的にシルバークロスで磨くと状態を保てます。また、重曹や中性洗剤を使った洗浄も効果的です。
ただし、インディアンジュエリーによく使われるターコイズやコーラルなどの天然石は、洗剤や水に弱い素材です。水拭きは避け、乾いた布で軽く拭く程度に留めましょう。
そのほか、直射日光や高温多湿も劣化の原因になるため、保管環境にも気を配る必要があります。素材や装飾ごとに適したケアを実践することが、ジュエリーの価値を長く保つポイントです。
インディアンジュエリーの売却時は、購入時の保証書や保管用の箱なども同時に査定に出しましょう。
インディアンジュエリーは、ブランドに頼らない工房や作家オリジナルのものも数多く存在します。そのため、証明書やオリジナルの箱などは、ジュエリーの真贋や出所を証明する重要なアイテムです。
特にギャランティカード(保証書)の存在は重要です。作品への客観的な信頼にも関係するため、業者によってはギャランティーカードがないジュエリーの買取を拒否するケースも少なくありません。
日頃から大切に保管し、売却を検討する際には一緒に提示するようにしましょう。
売却のタイミング:金・銀相場の高騰時が狙い目
金や銀の価格は日々変動しているため、売却のタイミングによって査定額が大きく異なることがあります。
事前に金・銀の市場価格をチェックし、相場が高騰しているときに買取店へ持ち込むと、より高い金額での買取が期待できるでしょう。
特に近年は金も銀も市場価格が歴史的な高値を記録しています。今がまさに売却の好機と言えるでしょう。
無料査定で価値をチェック!インディアンジュエリーを売るなら金貨買取本舗へ
インディアンジュエリーの売却を考えているなら、まずは無料査定で現在の価値を確認することが大切です。
金貨買取本舗では、金・銀・天然石など多様な素材に対応し、専門の査定士が丁寧に一点ずつ評価します。査定は完全無料で、宅配買取や出張買取にも対応しているため、自宅にいながら安心して売却を進められます。
高値で売りたい方や、初めての方でも安心して利用できるサービスが整っているので、ぜひ一度ご相談ください。
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