貴金属製の理化学器具は捨てるより売却！高く売れるポイントを紹介

独特の光沢を持ち、希少価値の高い金やプラチナといった貴金属は、古くからアクセサリーの素材として使われてきました。

しかし、それだけが貴金属の使い道ではありません。貴金属は酸化や硫化などに強いため、理化学用の実験器具の素材としても高い需要があります。耐久性にも優れており、長期間使い続けることも可能です。

ただ、いくら長寿命とはいえ、いつかは壊れてしまうものです。

そんな不要になった貴金属製の理化学器具の処分方法として、売却という選択肢はどうでしょうか。昨今は環境への配慮や資源活用の観点から、多くの理化学器具が積極的にリサイクルされています。

この記事では、貴金属製の理化学器具を売るときのポイントを解説していきます。

貴金属が使われている理化学器具とは？

貴金属が使われている理化学器具は、主に高い電気伝導性を活用した導線、ほかの物質と反応しにくい特性を活用した物質合成用のビーカーなどが挙げられます。

これらの製品は、貴金属の持つ性質を最大限に発揮させるためにも、高純度の金属を使うことが一般的です。

ボンディングワイヤ

ボンディングワイヤは、半導体チップと外部端子（リードフレームや基板）を電気的に接続するための非常に細い金属ワイヤです。直径は僅か10～30μmほどしかありませんが、電気回路を正確に動かすためには欠かせない部品です。

主に金が使われますが、特殊な高耐久・高温用途を目的として、プラチナの使用が検討されることも少なくありません。

ボンディングワイヤに金が使われる大きな理由は、その加工性の高さにあります。数ある金属のなかでも、金ほど柔らかく展延性に優れている金属はほかにありません。

非常に細く引き伸ばしても切れにくいことから、10μm台という極細のワイヤでも安定して使えます。

白金(プラチナ)るつぼ・白金ビーカー

るつぼは、中に入れた物質を高温で過熱したりするほか、物質の融解・灰化処理などに使われる理化学用容器です。

非常に高価な器具ですが、プラチナは融点が約1770℃と非常に高く、灰化処理・融解処理・熱分解など「化学的に厳しい環境」でも、「繰り返し使用できる」理想的な器具として多用されています。

また、容器が試料と反応しないことは、正確な分析や測定には絶対に欠かせません。反応性が低く、硫酸や硝酸、王水（強力な酸混合物）でも腐食されにくいため、化学分析で安心して使えることも、プラチナが理化学器具に用いられている一因です。

金メッキ端子

コネクタやICソケットなどの電子機器の接続端子にも、金が使われています。信号の伝送や電源供給を行う端子には、単に「電気伝導性が高い」だけではなく、接触部分での抵抗が小さいことや酸化しないことが求められます。

数ある金属のなかでも、化学的に安定しており、かつ電気伝導率の高い金は、まさに端子にうってつけの素材です。特に、信頼性が求められる医療機器、通信機器、自動車電子部品のほか、宇宙機器などでも多用されています。

ただ、機器全ての端子を純金で制作すると、あまりにも高コストになりすぎてしまい、購入できるものではなくなってしまいます。そのため、金としての性能を確保しつつ、コストを抑えられる金メッキ処理が施されることが一般的です。

貴金属の理化学器具はどうやって買取価格が決まる？

すべての理化学器具には「正確な測定に耐えうる精度」が要求されます。特に「別の金属が混じっていたから、結果がおかしくなった」ということが、万が一にもないように極限まで別の金属の割合を減らしています。

非常に純度が高いため、買取に出したときも高価買取が期待できることでしょう。ここからは、理化学器具の買取額を決めるポイントを解説します。

ただし、多くの理化学器具は産業廃棄物に分類されます。特に化学汚染や放射能汚染などが懸念される場合は売却を諦め、適切な処置のもと処分しましょう。

参考：早稲田大学環境保全センター 実験系廃棄物の取扱い
参考：筑波大学 廃棄物取扱いの手引き

貴金属の買取価格を左右する3つのポイント(含有量・重量・相場)

貴金属の買取価格は、主に含有量、重量、そして、相場の3つで決定します。まず、含有量は「その物品は純度〇〇%の金が使われている」ということであり、品位とも言われます。金やプラチナに限らず、貴金属は純度の高いほうが高価です。

ただ、いくら純度が高くても量が少なければ買取価格は上がりません。つまり、買取を希望する器具においては、「貴金属の純度が高く、重い」ことが、高価買取につながる最初の条件といえるでしょう。

また、貴金属には相場があります。古くから指輪やネックレスなどのアクセサリー、最近では理化学的用途にも用いられる金やプラチナは、常に一定の需要があり値動きが活発です。相場の高いときを見極めて売ると、それだけ高価買取につながります。

【2025年】金・銀・プラチナの相場は上昇傾向！

金やプラチナは、実態のある現物資産であり、世界中で普遍的な価値を持ちます。そのため、世界情勢が不安なときは盛んに購入され、相場が高くなる傾向にあります。

特に、昨今はロシアのウクライナ侵攻のみならず、どこも一色触発の状態が続いている地域ばかりです。加えて、世界経済も先行き不透明な状態が続いており、アメリカのトランプ大統領の政策や各国の選挙結果次第では、ますます混迷を深める可能性も考えられます。

そのような状況下、安定した現物資産である貴金属が盛んに買われ、特に金の相場は過去最高を更新し続けています。貴金属を売るタイミングとして、まさに今年は絶好のタイミングと言えるでしょう。

買取店舗のキャンペーンで買取価格アップも

より高価買取を期待するならば、各店舗ごとのキャンペーンを活用するのも良いでしょう。特に、理化学器具のような数がある品物の場合、1つ、2つだけと少数の買取依頼をするよりも、複数をまとめて売ると、割増して査定してくれる業者も少なくありません。

また、それ以外にも、特定の条件を満たすとボーナスとして「買取金額が〇〇円アップ」というキャンペーンや、「初めてのお客様限定買取額〇%アップ」というようなサービスを行っている店舗もあります。

買取店舗のキャンペーンは、業者全体で行っているものや、その店舗限定のものまでさまざまです。店舗選びも買取価格を決める重要な要素なため、業者は慎重に選びましょう。

【買取店の選び方】チェックすべきポイント4選

前述の通り、貴金属を売る相手として、業者選びは非常に重要なポイントです。最終的な決め手は人それぞれですが、何をおいても「信頼できる」ことが欠かせません。

悪徳業者は、残念ながらやはり一定数存在しています。相見積もりを取る、疑問点は徹底的に追及するなど、気になることは質問することが重要です。

貴金属に精通した専門家・査定士が在籍している

まず重要なことは、貴金属の価値を正確に鑑定できる専門の鑑定士が在籍していることです。金やプラチナは、純度によって大きく買取価格が変わります。つまり、正確に純度を判断できる能力があることが、鑑定士には求められます。

また、鑑定士としての力量だけではなく、市場の値動きを把握し常に最新の情報を仕入れていることも必要です。

これらの鑑定士の能力は、提示される買取金額に現れます。もし、買取金額に納得いかない場合は、買取金額の理由を質問してみましょう。確かな知識や経験のある鑑定士であれば、プロとして理由を的確に説明してくれます。

出張や配送買取だけでなく、実店舗も展開している

昨今、貴金属の買取業者では、LINEを用いた査定や出張買取など、従来の店舗での買取以外にも数々のサービスを展開しています。消費者の目線からすると、手軽に利用できる便利なサービスですが、ネットや出張のみで対応している業者はおすすめできません。

やはり実際の店舗がある業者の方が、直接出向くことができる分、万が一のトラブルのときにも真摯に対応してくれます。

金という資産を売買する以上、そこには信頼が欠かせません。国から認められた営業許可があるか、買取の実績があるかなど、安心につながるポイントは人それぞれですが、目先の売り文句だけに惑わされないことが重要です。

悪徳業者による押し買いには要注意！

昨今、金やプラチナなどの買取でトラブルになっているのが、押し買いです。これは買取依頼がないにもかかわらず、業者が訪問先にある貴金属製品やブランド品を相場よりも安い価格で買っていくという悪徳商法の一種です。

本来、買取業者は依頼を受けて訪問します。そもそも買取依頼をしていない場合は毅然と断ることが押し買いを防ぐ第一歩です。

また、依頼した業者であっても不信感を抱いた場合は、貴金属の買取業者に必要な古物商許可証の提示を迫る、本契約の前に見積もりで留めるなどの対策も有効です。もし、強引に契約を迫られた場合は、警察や消費者センターに相談しましょう。

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ホームページで買取実績を開示している

大手の買取業者では、これまでに買い取った品物の買取事例を公開していることがほとんどです。このような実績の公開は、それだけ自分たちの査定に満足してもらえるという自信の現れであると同時に、消費者に対する透明性のアピールでもあります。

貴金属の鑑定は、専門家でないと分からない部分も多いため、金額に関する説明をしてくれることは、ひとえに安心につながります。

また、消費者からすると、買取先を選ぶポイントにもなります。特に、理化学器具のような専門性の高い道具の場合、業者によっては買取実績がない可能性もあるでしょう。

実績がないということは、鑑定の精度にも大きく影響するため、どのような品物を買い取っているのかを事前に口コミやホームページなどで確認すると、査定もスムーズに進みます。

手数料や各種費用を聞いても、すぐ回答をもらえる

昨今の買取業者は査定料が無料という業者がほとんどです。しかし、悪徳業者だとそれ以外の部分、出張鑑定のための出張費や商品をやり取りするための配送料、買取を断った場合のキャンセル料などを、事前の説明もなく高額請求してくることも少なくありません。

もちろん、手数料やさまざまな費用がかかるのは当然です。ただ、健全な経営をしている業者は、手数料やキャンセル料についての取り決めは事前にホームページや店舗に掲示するなどの対応をしているほか、消費者の「聞いていなかった」「知らなかった」という問題に対応するため、口頭での説明も行っています。

貴金属の買取以外の部分、サービスや説明などが丁寧であることは、信頼できる業者を選ぶポイントの1つです。

理化学器具の売却でよくある質問

理化学器具という、少し特殊な品物を売却するにあたって、疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。ここからは、理化学器具を売却するときのよくある質問に回答していきます。

Q.破損や壊れている器具でも売れますか？

破損していたり動作しない理化学器具であっても、素材としての価値がある場合は買取が可能です。特に、金属部品やガラス製品などの素材は再資源化が可能なため、正常に使用できない器具であっても買取の対象となることがあります。

そのなかでも、貴金属は工業用、宝飾用などさまざまな用途で高い需要があるため、積極的に買取を行っています。

たとえば、割れてしまった白金ビーカーや電源が入らない分析機器などでも、金貨買取本舗には多数の買取実績があります。

処分費用をかけずに有効活用できる可能性も考えられるため、「壊れているから無理だろう」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。専門スタッフが状態を確認し、適切に評価いたします。

Q.保証書や箱がなくても売れますか？

保証書や元箱がない理化学器具でも売却は可能です。買い取った貴金属製の理化学器具の多くはリサイクルして、再度、別の製品の素材として使われます。

このような資源リサイクルの観点から見ると、本体の状態や素材の種類が評価の中心となるため、付属書類や箱の有無が査定額に大きく影響することはあまりありません。

もちろん、保証書や取扱説明書があればより詳細な情報が得られるため、査定がよりスムーズになることはあります。研究機関や教育現場などで長年使用されてきた器具も問題なくお引き取りできますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

Q.見積もりだけでも可能ですか？

売却を検討されている段階であれば、見積もりのみのご依頼も歓迎しております。機器の状態や型番、数量などをお知らせいただければ、無料で概算の見積もりをお出しできます。また、見積もり後のキャンセルも無料で対応させて頂いております。

実際の査定は現物確認が必要な場合もありますが、事前の情報提供だけでも参考になる金額をご提示できますので、「まずはいくらくらいになるのか知りたい」というお客様にもご安心いただけます。メール・電話・フォームなど、さまざまな方法で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

貴金属の買取に自信あり！理化学器具を売るなら金貨買取本舗へ！

昨今の貴金属資源の枯渇や需要の高まりから、使わなくなった貴金属製の理化学器具のリサイクルが積極的に行われるようになってきました。壊れた理化学器具や保証書のない製品でも、素材に価値があれば買取可能です。

特に金や白金などの貴金属を含む器具は高価買取のチャンスです。理化学機器の買取は、実績豊富な『金貨買取本舗』にお任せください。見積もりだけでも無料対応いたしますので、処分前にぜひ一度ご相談ください。

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