「記念金貨」と「地金型金貨」の違い

金貨には「記念金貨」と「地金型金貨」があります。地金型金貨とは投資用に鋳造された金貨で、その鋳造は各国政府（造幣局）が行っており、 重量・品位に関しては、各国の政府が保証しています。地金型金貨の価格は、鋳造コストや流通コストなどのプレミアムが上乗せされているため、グラムあたりの価格は金地金よりも高くなっています。

地金型金貨として発行されたものには法定通貨としての額面表示と共に、通常、含有する金の量目表示が刻まれています。品位（純度）が表示されていることもあります。額面と量目は必ずしも比例しません。また額面は金貨の市価と比べて極めて低く設定されています。基本的には投資用ですが、国によっては、年代ごとにデザインや発行数などに変化があり、収集型金貨のような要素を持ち合わせた金貨もあります。

「地金型金貨」として発行された金貨（発行国・保証品位）

・クルーガーランド金貨（南アフリカ共和国 .917）
・メイプルリーフ金貨（カナダ .9999）
・パンダ金貨（中華人民共和国 .999）
・カンガルー金貨 ※別名ナゲット金貨（オーストラリア .9999）
・イーグル金貨（アメリカ合衆国 .9167）
・ブリタニア金貨（イギリス .917）
・ウィーン金貨（オーストリア .9999）
・バッファロー金貨（アメリカ合衆国 .9999)

ナポレオン金貨やソブリン金貨など、19世紀 ヨーロッパの金本位制時代に流通していた古金貨も、地金型金貨に含める場合があります。これらは、年代によっては大量に現存している為に希少価値・歴史価値が低く、金地金なみの価格で小口投資用に取引されてきた為です。戦争に伴う被占領やハイパーインフレを経験したヨーロッパ大陸諸国では、リスク回避のため資産の一部を金貨で保有する志向が強いとされています。

地金型金は、金より若干高くなっています。これは少額のプレミアムが加算されているからです。しかし、ごくまれにプレミアムが加算されない場合があります。何らかの異変で売りが異常に殺到した時。重量不足。その他に、金槌で叩いたり、ナイフで傷つけたり、曲げたりしたものなど、損傷がひどいときにプレミアム分が失われます。いずれの場合でも金の時価で売ることができます。

代表的な地金型金貨

次の5種類は「地金型金貨」として発行された金貨の中でも人気の高い99.9%以上(純金)の金貨です。

	メイプルリーフ金貨 質量別 本日の買取価格 1oz,1/2oz,1/4oz,1/10oz,1/20oz ・1979年に創鋳され、以後毎年発行されている。流通量は世界一を誇る。 ・1994年のみ、1/15トロイオンス（額面はC$2）の金貨が発行された。 ・カナダ王室造幣局 発行　99.99%以上。純金
	ウィーン金貨 質量別 本日の買取価格 1oz,1/2oz,1/4oz,1/10oz ・1986年に創鋳され、以後毎年発行されている。 ・2004年10月7日15枚の限定品1000トロイオンス発売された。 ・これは直径37cm、厚さ2cm、重さ31.103kg、額面10万ユーロ ・オーストリア造幣局 発行　99.99%以上。純金
	カンガルー金貨 質量別 本日の買取価格 1oz,1/2oz,1/4oz,1/10oz,0.5g,1kg ・1986年に創鋳され、以後毎年発行されている。 ・過去には自然金塊(ナゲット)の図柄でナゲット金貨とも呼ばれていた。 ・パース造幣局 発行　99.99%以上。純金
	バッファロー金貨 質量別 本日の買取価格 1oz,1/2oz,1/4oz,1/10oz ・米国が初めて発行した純金貨 ・2006年から発行され、表面は先住民のインディアン、 　裏面はバッファローがレリーフされている。 ・アメリカ合衆国造幣局発行　99.99%以上。純金
	パンダ金貨 質量別 本日の買取価格 5oz,1oz,1/2oz,1/4oz,1/10oz,1/20oz ・1982年に創鋳され、以後毎年発行されている。 ・表面にはジャイアントパンダ、裏面には北京天壇がレリーフされている。 ・中国造幣公司 発行　99.9%以上。純金