米国造幣局の6代目の主任彫刻家を務めた人物チャールズ・E・バーバー。彼のコインにはどのくらいの価値があるのでしょうか?
作成した彼の名前をとってバーバーコインと呼ばれるこのアンティークコインの中には、現存枚数が僅か9枚ということから1億以上の価値でオークションで取引された銀貨もあります。
この記事では、彼の功績とコインの価値についてお話をしていきます。
セントゴーデンズを鋳造しやすいようリデザイン!?チャールズ・E・バーバーはどんな人?
そもそもチャールズ・E・バーバーとは一体どのような人物だったのかを確認しておきましょう。
チャールズ・E・バーバーは、米国造幣局の6代目の主任彫刻家を務めた人物です。1840年11月16日にロンドンで生まれたバーバーは、1852年に家族と一緒にアメリカに移住します。
彼の父であるウィリアム・バーバーも5代目米国造幣局の主任彫刻家で、ウィリアム・バーバーが亡くなった後に後を継ぐ形でラザフォードB.ヘイズ大統領に彫刻家として任命されました。
チャールズ・E・バーバーの功績として広く知られているのが、セントゴーデンズのデザインに変更を加えたということです。
セントゴーデンズ金貨は、1904年にルーズベルト大統領が美しい金貨を作ろうと、彫刻家であるセント・ゴーデンズにデザインを依頼したものです。
1907年にデザインを確定させたものの、セントゴーデンズは鋳造前に亡くなってしまいます。
生前に確定させたデザインで鋳造を試みるも、当時の技術では難しく実現出来ていませんでした。
しかし、チャールズ・E・バーバーがデザインに変更を加えたことで、一般に流通出来るようになったのです。
チャールズ・E・バーバーは、1917年に亡くなるまでキャリアを築き続け、生涯で約30個のメダルや数多くの記念コインをデザインしました。
作成したコインは自身のバーバーの名にちなんで『バーバーコイン』と呼ばれています。
チャールズ・E・バーバーのコインはどんな特徴が?代表的なコインは何?
チャールズ・E・バーバーのコインにはどのような種類や特徴があるのでしょうか。ここでは代表的なコインをピックアップしてご紹介していきます。
フリジア帽をつけた女神の横顔が美しい1894年『バーバー・ダイム』
チャールズ・E・バーバーがデザインしたコインで代表的なものが「1894 バーバー・ダイム」です。
このコインは10セント銀貨で、表面には月桂樹の花冠にリボンのついたフリジア帽を頭に被った女神の横顔がデザインされています。
この月桂樹のヘッドバンド部分には「Liberty」と書かれており、裏面には花冠や「ONE DIME」の刻印がデザインされています。
10セントだけではなく、25セント硬貨や50セント硬貨も同様のデザインです。
このデザインは元々チャールズ・E・バーバーではなくアメリカの画家によりデザインされる予定でした。
しかし、報酬面などで折り合うことが出来ず、一般公募などで満足の行くものが生まれなかったため、チャールズ・E・バーバーに白羽の矢が立ったという経緯があります。
バーバー・ダイム銀貨とよばれるものは1892年から1916年まで製造されていましたが、1894のものは極めて現存枚数が少ないため価値の高いアンティーク銀貨となります。
サンフランシスコ鋳造局で作成された1894-sダイム銀貨は、シカゴで行われたオークションで1億4000万円で落札されました。
トーンの美しい10ドル銀貨はコイン収集に熱心な実業家に1億4000万円で落札されたのです。
星のデザインと裏面のワシが特徴!1892年『50セント銀貨』
チャールズ・E・バーバーのコインで代表的なものに「1892 50セント銀貨」もあります。
この50セント銀貨もバーバー・ダイムと同様に、表面に月桂樹の花冠を巻いた女神の横顔がデザインされており、大きさは異なるものの表面のデザインは非常によく似ています。
しかし、裏面に大きな違いがあり、50セント銀貨にはワシがデザインされてます。
「HALF DOLLAR」の文字と「UITED STATES OF AMERICA(アメリカ合衆国)」の文字が縁取られ、ワシの上には13個の星がデザインされています。
この星は表面の女神の横にも左に6個、右7個デザインされていますが、この13個は元アメリカの植民地を表す意味合いがあります。
どんな状態が高く売れる?バーバーコインの見た目・簡単ポイントは?
チャールズ・E・バーバーのコインはレプリカも販売されているほどコレクターからの人気が高いコインです。
このコインの価値は、表面に描かれている「Liberty」の刻印の状態によって大きく左右されます。
月桂樹の上に書かれている「Liberty」の文字が読めるかどうか、読めるのであればどれだけはっきりと読むことが出来るのかでグレードが変わってくるのです。
文字がはっきりと読めるものほど価値は高く、読めなかったり薄くなっていたりすると価値は下がってしまいます。
他にもコインの価値を左右するポイントはありますが、最も簡単な評価ポイントは、この判断方法です。
そのため、手元にチャールズ・E・バーバーのコインがあるという方は、まず「Liberty」の文字があるかどうかを確認することをおすすめします。
はっきりと読み取れるような状態の良いコインであれば、査定してもらう際に高額になることが期待できます。
コインを売るときの注意点は何?アンティークコインは保存状態のままで!
チャールズ・E・バーバーのコインが手元にあり、売却を考えている場合には注意しなければならない点がいくつかあります。
まず、注意しなければいけない点として挙げられるのが「無理にきれいにしようとしない」ということです。
これはチャールズ・E・バーバーのコインに限ったことではありませんが、きれいなコインの方が高く売れると思っている方は多いです。
実際に、汚いコインよりは綺麗な状態のコインの方が高く売れる可能性は高いでしょう。
しかし、綺麗にしようと無理にゴシゴシ汚れを落とそうとすると、洗剤などによってコインが変色してしまう可能性があります。
コインが変色してしまうと、逆に価値を落とすことにもなりかねません。そのため、汚れや傷は無理に落とそうとせず、保存していた時と同じ状態で買取に出すことをおすすめします。
また、チャールズ・E・バーバーのコインは一般流通していたコインが大半のため、そのような概念がない場合も多いですが、箱に入っていたり証明書などが付属していたりする場合は、それらも一緒に買取に出した方が良いでしょう。
場合によってはそれらの付属品によって査定額が変わってくるケースもありますし、保管環境が良かったのだと査定業者に好印象を持たれるケースも少なくありません。
最近では、業者ではなくインターネットオークションサイトやフリマアプリなどを利用して個人間で売買を行うケースも増えています。
こういった個人間のやり取りは相場通りの金額で売れるとも限りませんし、タイミングが非常に重要になってきます。
また、こういったサービスを利用して落札をされたものの入金されなかったり、きちんと発送したにも関わらず発送方法や梱包に難癖をつけられたり、最悪は届かないなどといったトラブルが生じる可能性もゼロではありません。
アンティークコインを適正な価格で安心して買取をしてもらいたいのであれば、専門の業者に依頼するのが一番間違いありません。
近くに買取をしているお店がないという方もいるかもしれませんが、最近では多くの業者が店舗への持ち込みだけではなく宅配による買取をしていたり、自宅などの指定した場所まで来てくれる出張買取などに対応しています。
送料や出張費なども無料で行ってくれるケースも多いので、近場に専門業者がない場合でも安心して利用できるでしょう。
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