その銀製品、眠らせるのは損!プロが教える高額で売れるアイテム5選
シャープな光沢を持つ銀は、金やプラチナと並んで古くからアクセサリーの素材として人気です。また、独特のねばりを持ち加工が容易なことから多くの工芸品にも活用されています。
さらに、金やプラチナにはない化学的な性質に着目して、食器や茶器などの銀を用いた日用品も少なくありません。
まさに八面六臂の活躍を見せてくれる銀ですが、使わなくなった銀製品が眠っている家庭も多いのではないでしょうか。銀製品のなかには非常に高額で売れる品物も多く、昨今の相場の高まりを受け、銀の買取市場は非常に活発になっています。
この記事では、特に高く売れる銀製品を買取のプロが解説していきます。是非、ご家庭のなかの使わなくなった銀製品を探してみてください。
銀製品の価値が高くなる3つのポイント
宝飾用や日用品にと、生活のなかでいくつもの形で出会うことになる銀製品ですが、その全ての価値が高いわけではありません。
銀製品のなかには、使い勝手や製作コストなどを意識して別の金属を混ぜた銀を使ったり、メッキ加工をしているものも存在します。
まずは、どのような銀製品が価値が高くなるのか、そのポイントを確認しましょう。
純度が高い
まず、何をおいても使用されている銀の純度が高いことが重要です。銀の純度は、千分率で表され、この数字が大きいほど純度が高いことを意味します。
たとえば、アクセサリーの銀にはよく「SV925」や「Ag925」と刻印されていますが、これは銀の純度が全体の92.5%であることを示します。ほかにも、硬貨は「SV900」、酒器や茶器などは「SV999」の純銀が用いられることが一般的です。
銀に限らず貴金属の純度は、製品のどこかにその純度を示す刻印がされることが一般的です。まずは、製品をくまなく確認して、上記のような刻印を探してみましょう。
銀と銀メッキの確認方法は?
銀製品を売買するうえで注意したいのが、銀メッキです。表面に薄い銀の膜をつくるメッキ加工品は、使用している銀の量が少ないため、どうしても総銀製の製品に比べると値段が下がってしまいます。
また、買取業者によってはメッキ製品の買取を断るケースもあるため、買取先を検討しなおす可能性もあります。
銀メッキであることを確認する最も簡単な方法は刻印の確認です。銀メッキ製品の場合、純度を示す刻印に続けて「Filled(その芯材を包み込む、覆う)」またはその頭文字である「F」が刻印されていたり、もしくはそもそも刻印自体がないケースがほとんどです。
そのほか、磁石を使う方法や硫黄に触れさせて反応を見る方法、氷を当てて熱の通りを確認する方法などもありますが、昨今は本物の銀と変わらない銀メッキ製品も少なくありません。
素人が確実に鑑別することは困難なため、専門家に任せることをおすすめします。
状態が良い
銀製品を高く買い取ってもらうためには、見た目も重要な要素です。光り輝く光沢を維持する銀製品と黒ずみだらけの銀製品を比べたとき、どちらを購入したいかと尋ねられたら、やはり前者でしょう。
特に、銀食器の場合、黒ずみが多いことは「不衛生」「手入れが行き届いていない」というマイナスの印象を与えてしまいます。また、アクセサリーについても傷や変形は評価を下げるポイントです。
ただし、これらはあくまでも銀製品を「銀製品」として売却しようとしたときに限ります。壊れていたり、状態が悪い銀製品でも、「銀」という素材としての売却を考えた場合は、見た目の良し悪しは大きく影響しません。
この場合は、純粋に銀としての価値だけが評価対象になり、重量と純度によって買取価格が決まります。
人気ブランドや希少価値がある
3つ目のポイントは、製品の価値です。たとえば、シルバーアクセサリーを扱っているブランドには、ティファニーやエルメスといった世界的ハイブランドも少なくありません。
人気ブランドの製品は再販できる可能性が高いため、どの買取業者も積極的に買取を行っています。
また、アンティークとしての価値が認められる銀製品も数多く存在します。ヨーロッパでは、キリスト教文化の台頭した11世紀前後から十字架や盃の素材として銀が多用されてしました。
時代が下り、17世紀になると銀食器が盛んに作られるようになります。現在でも古い時代に作られた銀製品が発見されることもあり、アンティークシルバーとして高値で取引されています。
高額で売れる銀製品5選!過去の買取相場も紹介
現在知られている最古の銀製品は、現在のイラク南部にある紀元前3000年ごろの遺跡で発見されています。その後、時代が下るに連れて貨幣として用いられたり、工業用素材として用いられたりなど、銀製品は現在でも日常の至る所に存在します。
ここからは、過去の買取相場なども交えつつ、何種類もある銀製品のなかでも、特に高額で売れる銀製品を5つ紹介します。
銀食器・カトラリー
17世紀、ヨーロッパの貴族社会の隆盛とともに銀製のカトラリーは発展してきました。現在でも、ヨーロッパを中心に総銀・銀メッキを問わず製品を作り続けている工房が存在しており、レストランやホテルなどで見かける機会は少なくありません。
カトラリーには主に純度92.5%のスターリングシルバーが用いられますが、使い勝手を考えて銀メッキということもあるため、売る前には確認しておきましょう。
銀という素材も魅力ですが、17世紀から続く銀食器はアンティークとしての価値もプラスされることも少なくありません。加えて、有名ブランドのものや、繊細な彫刻が施された銀食器はさらに高値がつけられることでしょう。
【過去の買取例】
- 英国製アンティークカトラリーセット…約5万円~15万円程度
- スターリングシルバー(925刻印)製品…1点数千円~
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・材質の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際にこの価格での買取を約定するものでないことをご了承くださいませ。
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銀のアクセサリー
手ごろな値段で購入できる銀製アクセサリーは、ファッションアイテムとして幅広い世代から人気です。アクセサリーの買取は、デザイン性とブランド次第では銀の重量や純度以上の買取価格を提示してくれる業者も少なくありません。
特に、ティファニーやクロムハーツといった有名ブランドのアクセサリーは、中古市場でも高い評価を受けており高額買取の対象になります。なかでも、人気のデザインや限定品は、数万円以上になることも珍しくありません。
それ以外にも、エルメスやグッチといった高級ブランドのアクセサリーも高い需要があります。
アクセサリーの売却においては、品物の使用感が少ないことが欠かせません。アクセサリーはそのまま再販されることが多いため、細かな傷や変形で買取価格が大きく異なってきます。また、箱や保証書が揃っていることも査定の上では重要なポイントです。
【人気ブランドの例】
- ティファニー シルバーブレスレット…約1万円~3万円程度
- クロムハーツ シルバーリング…約3万円~10万円程度
- グッチやエルメスのネックレス…約1万円~5万円程度
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・材質の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際にこの価格での買取を約定するものでないことをご了承くださいませ。
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銀の茶器
日本ならではの銀製品と言えば、やはり銀製の茶器でしょう。類まれなる職人技で作られた急須、湯呑み、銀瓶(ぎんぴん)などの茶器は秀逸なものが多く、コレクターからの需要が非常に高い品々です。
また、見た目の美しさはもちろんですが、それ以上に銀が持つ抗菌作用や熱伝導性の高さなど、確かな実用性も兼ね備えています。
数ある茶器のなかでも、銀瓶は高級茶道具として数十万円の価値がつくことも珍しくありません。有名作家の作品であれば、更なる高額買取も見込めることでしょう。
ただ、ほかの銀製品とは異なり、銀茶器は経年による変色も「味」として評価されることがあるため、無理に磨かずそのまま査定に出すのがコツです。
【過去の買取例】
- 銀製急須(作家物)…約5万円~20万円程度
- 銀の湯呑み…1個あたり約5,000円~1万円程度
- 銀瓶(ぎんぴん)…約10万円以上になることも
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・材質の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際にこの価格での買取を約定するものでないことをご了承くださいませ。
銀の工芸品・美術品
置物や彫刻のなかにも、銀が使われているものが数多く存在します。展延性に優れ独特のねばりを持つ銀は、加工にうってつけの素材です。
銀を使った工芸品や美術品は、素材価値だけでなく、芸術性や歴史的価値なども加味されて査定されます。特に、高名な作家の手がけたものや伝統工芸士による一点物の作品は高額になる傾向にあり、10万円を超える査定例も珍しくありません。
また、銀を用いた仏具や仏像も存在します。金や瑠璃と並んで仏教の「七宝」の1つに数えられる銀は、仏教では非常に重要な意味を持つ素材です。
宗教的な価値や縁起物としての人気もあり、骨董品店や専門業者では高値で取引されています。また、銀製の十字架や聖具なども仏具同様に宗教的な価値から人気の品物です。
【過去の買取例】
- 仏具セット(銀製)…約3万円~10万円程度
- 銀製の干支置物…約1万円~3万円程度
- 有名作家の銀彫刻…約10万円~50万円以上
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・材質の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際にこの価格での買取を約定するものでないことをご了承くださいませ。
銀のゴルフ用品
数ある銀製品のなかでも、やや変わったジャンルとして注目されているのが、銀製のゴルフ用品です。ツアーやコンペティションの入賞者に対して渡される記念品には、銀製のものも珍しくありません。
送られた銀製のマーカーやパターは、非売品であることから希少性も高く、コレクターズアイテムとして人気です。そのためマニアの間では高額で取引されています。
特に、有名トーナメントの記念品やスポンサー提供の非売品などは、数万円~十万円以上の買取価格がつくことも珍しくありません。
また、飾りとしてコレクションされることが多いため、使用感が少なく状態が良いものが多い点も高い評価を受けているポイントです。
【過去の買取例】
- 銀製パター(記念モデル)…約5万円~20万円程度
- 銀マーカー…約数千円~1万円程度
- 銀のトロフィー・記念ピン…1万円~5万円程度
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・材質の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際にこの価格での買取を約定するものでないことをご了承くださいませ。
銀製品を高く売るためのコツ
銀製品を売却するときは、少しの工夫や準備が高額査定につながることも珍しくありません。ただ売るだけでなく「どのように売るか」が高額査定へのカギです。
ここでは、銀製品をより高く売るためにおさえておきたいポイントを「状態」「付属品」「売却方法」の3つに分けて紹介します。大切な銀製品を少しでも高く売るために、是非、実践してみてください。
できる限り状態を整える【自宅で出来るメンテナンスを紹介】
銀製品を高く売るためには、常に「良い」状態を保つことが欠かせません。金やプラチナに比べると、銀は化学変化を起こしやすい金属です。特に硫黄と反応すると黒ずみの一因でもある硫化銀となります。
硫黄というと温泉のイメージがありますが、日常のなかでも化粧品やシャンプーなどに含まれているため、使用後のお手入れは不可欠です。
もし黒ずみができても軽度であれば「銀磨き専用クロス」で柔らかく擦るだけで十分に落ちます。そのほか、市販の銀クリーナーや研磨剤入りクロスも有効ですが、使いすぎると表面を傷つける恐れがあるため注意しましょう。
頑固な黒ずみには、重曹とアルミホイルを使った温浴法が有効です。
耐熱容器のうえにアルミホイルを敷き、その上に銀製品を置きます。そこへ大さじ1~2の重曹を入れた熱湯を注ぐだけという、家庭でもできるメンテナンスです。5~10分ほど放置すると、化学反応で黒ずみが落ちやすくなるため、ぬるま湯で洗い流し、やわらかい布で水気を拭き取れば完了です。
ただし、アンティーク品や美術品、作家物は黒ずみや経年による変化も「風合い」や「自然美」となる場合もあるため、無理に磨かず専門家に相談するのがおすすめです。破損や歪みがないかもあわせて確認しておくと査定時の印象がより良くなります。
付属品は一緒に提出する
銀製品を購入すると、その素材として使用した銀の純度や状態などを評価した「鑑定書」や「保証書」などが一緒に渡されます。
特に、高級茶器や作家作品などは、真正性や保存状態を証明する資料が揃っていると、査定額が数千円から数万円単位で変わることがあります。
また、これらは購入時の金額を示す重要な書類です。銀製品を売却すると、その値段に応じて所得税を納めることになりますが、購入時の金額が確認できるか否かで税率も変化します。売却の利益を最大化するためにも書類関係は大切に保管しましょう。
そのほか、箱や保存用の袋や布など、製品それぞれの付属品も買取価格を大きく左右する重要な要素です。たとえば、ティファニーやグッチなどのブランド品では、純正の箱や保存袋があることで本物である信頼性が高まります。
同様に、銀食器や茶器も共箱(元々の箱)や共布(作家の署名入りの布)があることで、価値が明確になりコレクターからの需要もアップします。
複数の買取業者で見積もりしてもらう
銀製品の買取価格は、業者ごとに評価基準が異なるため、査定額に違いが出ることも少なくありません。素材の重量や純度だけで価格を決める業者もあれば、製品の芸術性やブランド価値を重視する業者もあります。
特に、銀メッキの製品は後者のような業者で売るほうが、高額買取が期待できます。
昨今、貴金属の買取業者はさまざまなサービスを展開中です。オンラインでの査定や宅配便を利用して買取のやり取りを行うなど、従来の店頭買取だけでは難しい相見積もりも、非常にやりやすい状況になっています。
1社だけの査定で即決せず、最低でも2~3社以上の業者に見積もりを依頼することが大切です。
ただし、業者によっては、査定に関する手数料やキャンセル料の有無、返送料などが必要な場合もあります。諸経費を考慮すると思ったほど利益が出ないこともあるため、注意が必要です。
貴金属専門の買取業者に依頼する
銀製品を売るときは、銀製品に関する専門の知識を持った買取業者を選ぶのがベストです。
多くのリサイクルショップや総合買取店には、専門家が常駐していないことも多く、結果的に銀製品の価値を「純度」「重量」「相場」の3点で見ることになります。そのため、あまり美術的・歴史的価値などは考慮されず、買取価格が思ったほどの高額にならないケースも考えられます。
しかし貴金属専門の買取業者には、経験豊富な査定士が在籍しているため、ブランドの真贋や製造年、作者の署名の有無などを総合的に判断した買取価格を提示してくれます。
また、最近では美術品や茶道具に強い業者、ブランドジュエリーに特化した業者など、業者ごとの方向性もあるため、売るアイテムに合わせて業者を選択することが重要です。
実績のある業者は、ホームページに買い取った製品の概要や買取価格を掲載しています。そのほか、口コミや評価サイトなどを参考にするのもよいでしょう。自分が売りたいアイテムについての見識や実績のある業者を選びましょう。
悪徳業者やフリマ詐欺には要注意!
銀製品の売買は、悪徳業者や詐欺のターゲットになりやすいため注意が必要です。いわゆる「押し買い」と呼ばれる強引な買取や、「無料査定だけのはずが後で料金を請求された」といった手数料に関するトラブルは後を絶ちません。
買取を利用するときは、特定商取引法に基づいた業者であるか、事前に登録番号を確認するようにしましょう。
また、フリマアプリやオークションサイトでの個人間取引では、より注意が必要です。返金に応じない、偽物を発送する、そもそも商品を発送しないなどのトラブルが数多く報告されており、警察も注意を呼びかけています。
高く売ることはもちろん大切です。しかし、顔の見えない相手と個人で取引する以上、安全や信頼をないがしろにはできません。少しでも不安や違和感があれば、消費生活センターなどに相談するのも一つの手段です
銀製品の買取実績多数!迷ったら査定士のいる金貨買取本舗へ
銀製品の売却を検討しているけれど、「どこに持ち込んだらいいかわからない」「本当に正しく査定してくれるのか不安」と思われている方。是非、貴金属買取のプロが在籍する『金貨買取本舗』にお任せください。
『金貨買取本舗』では、銀食器・アクセサリー・茶器・美術品・ブランド品など、幅広い銀製品の買取実績が豊富です。専門知識を持った査定士が1点1点丁寧に鑑定し、素材価値はもちろん、デザインや希少性まで正当に評価します。
店舗買取・宅配買取・出張買取に対応しており、初めての方でも安心してお取引いただけます。
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